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注意 このページでは、PS2/Xbの『戦国無双』と、その追加ディスク『戦国無双 猛将伝』(PS2のみ)について解説。 戦国無双 概要 問題点 賛否両論点 評価点 総評 余談 戦国無双 猛将伝 概要(猛将伝) 追加要素 改善・変更点 問題点(猛将伝) 賛否両論点(猛将伝) 総評(猛将伝) 戦国無双 【せんごくむそう】 ジャンル タクティカルアクション 対応機種 プレイステーション2Xbox メディア DVD-ROM 1枚 発売元 コーエー 開発元 コーエー(オメガフォース) 発売日 【PS2】2004年2月11日【Xb】2004年7月29日 定価 【PS2/Xb】6,800円【TREASURE BOX】12,800円※全て税別 プレイ人数 1~2人 セーブデータ 【PS2】310KB以上 周辺機器 【PS2】PlayStation BB Unit対応※HDDインストールのみ レーティング CERO 12歳以上対象 コンテンツアイコン 恋愛・セクシャル・暴力 廉価版 PlayStation2 the Best2005年3月10日/3,980円2006年10月12日/1,980円※全て税別 判定 ゲームバランスが不安定 ポイント 育てる程苦しくなるゲームバランスストレスを溜めさせる要素の数々育成の作業感が強化変な方向に偏っている人選 無双シリーズ 概要 1人で大群をぶっ飛ばす爽快感が話題となり、ミリオンヒットを記録した『真・三國無双』シリーズの日本の戦国時代バージョンとも言える作品。 戦国時代といえば鉄砲が普及した時代であり、一騎当千を連想させる「無双」という言葉の響きからは一見ミスマッチな印象を受ける。 一方で歴史を題材にしたコーエーSLGシリーズは、それぞれ中国の三國志と日本の戦国時代を舞台にしたものへと分かれている。 同様に、「三国志の次は、(日本人にとって馴染みの深い)日本の戦国時代で無双をやってみたい」と本シリーズの登場を望む声も『真・三國無双』がヒットした時から大きく現れていた。 必然的に発表直後から寄せられたユーザーの期待は相当なものになり、初週売上約62万本、最終的な売上は100万本を越えてミリオンヒットを達成した。 しかし、以下のような『真・三國無双』シリーズ(以下『三國シリーズ』あるいは『三國』と表記)とは良くも悪くもかけ離れている仕様のため、多くのユーザーが困惑することとなった。 問題点 爽快感がない 単純で簡単かつ爽快感が売りだった『三國』シリーズと比較すると、格段に難易度が跳ね上がっている。 開発陣の話によると「お手軽に爽快感は『三国』」であり「敵の攻撃をかいくぐりテクニカルに攻撃+成長させて快感」という差別化を今後も続けていくという(*1)。 雑魚の中でも「突(飛/旋/爆)忍(*2)(*3)」の凶悪さは異常なレベルで、ただでさえ難易度が上がっている本作にストレスと苛立ちというスパイスを添えており、多くのプレイヤーに強い不満を抱かせた。 これらの忍が(悪い意味で)目立ってはいるが、普通の雑兵もストレスが溜まるという声が多い。 弓兵や銃を使ってくる雑兵は攻撃の間隔が短く、威力もそれなりにあり、且つ一度に出現する数も多いことからハメられることもある。城内戦では絶妙な位置にいることが多く、苛立つこと必至。 武将と同様、雑兵は無双奥義の簡易版やチャージ攻撃を使えるのだが、威力が高く、かなり吹っ飛ばされるために爽快感が減る。 頻度も決して低くはなく(*4)特に城内戦では襖を破った先にいる雑兵がいきなり使用してくるということも多く、後述の仕様と相俟って面白みに欠ける(*5)。頻度が少なければいいのだが。 敵武将はチャージして体力を回復をすることができる。難易度が上がると回復量も多くなり一生懸命へらしたのに1回吹っ飛ばされただけでその間にほぼ全快などということもある。 無論こちらが危なくなって一旦回復アイテム回収のためにその場を離脱すると帰ってくるころには敵も全快状態で待ち受けている。 過去の『三國』シリーズでは敵だけでなく味方の武将もチャージして体力を回復していたのだが、今作ではなぜか敵武将だけが回復をし、味方武将は全くしないため不満の意見がある。 特に、第五武器(キャラごとに特定ステージで特殊な条件を満たすと獲得可能、能力値がそれぞれ固定だがおおむね強力)の入手条件に「味方武将が1人も敗走していない条件で達成する」という前提が多いので余計にきつい。 難易度を上げると耐久力が上がるのは当然だが、加えてガードが異常に固くなるため敵を薙ぎ倒す爽快感はほとんど無くなる。 最高難易度の最終ステージの武将に至っては攻撃モーション中以外のタイミングで手を出してもほぼ全て防がれると言っても過言ではない。 前田慶次などの猛将を速攻で撃破したければ鍔競り合いを起こし、ゲージを振り切らせて勝利することで使える殺陣攻撃を狙うしかない。 敵の数が少なめ。合計1000人に満たないステージが多い。詰め所から現れる兵士も一部のステージを除いて多くなく、1000人斬りにステージの時間制限ギリギリになってしまうこともある。 前田慶次の第3ステージ「京洛の舞」だけは別物で、これでもかというほど敵が出てくる。慶次自身の強さもあり存分に敵を蹴散らせる。 育成面 今作では勲功(*6)を獲得することで階級(レベル)が上がる。勲功値はステージクリアごとに獲得でき、階級は最大で20まで上昇する。 しかし、普通にプレイしているとキャラクターがさほど特技を覚えず、能力も中途半端なうちに勲功値がMAXの99999になり、それ以降は決して成長しない頭打ちの状況になる。 本作の能力上昇は、敵を多く倒せば攻撃力が上がり、早い時間でクリアすれば移動速度が上がるといった具合に特殊。 だが、攻撃力が高いキャラは敵をスンナリ倒せる場合が多く結果的に早くクリアできる(移動は馬でなんとでもなる)場合が多く、逆に手数で補うスピード系のキャラの攻撃範囲と攻撃力がとことん低く時間がかかることが多い、まして敵を多く倒すことなど非常に困難。 この仕様のせいで、特定のキャラでは雑魚の集団相手にすら苦戦しかねないという事態が発生する。 これのおかげで、以降の無双シリーズの攻略サイト(特に『戦国』シリーズ)には延々と「キャラクターは最後まで成長しますか?」という類の質問が寄せられるハメに。 ただ、困難ではあるが意図的にやれば技能全習得と全能力を最大(キャラごとに限界点あり)まで成長させることは可能である。 人によってはギリギリの評価を狙って理論値まで成長させるのが面白いとの声もあるが、もはや作業(むしろ苦行と言っても過言ではない)になってしまうため、そのような意見はあまり見かけないのが現実である。 一部技能が干渉を起こす不具合。ライフが少ない状態でダウンすると10秒間だけ能力がアップする技能がある。内訳は攻撃力の上がる“激昂”、防御力の上がる“忍耐”、移動力の上がる“脱兎”の3種。 だが、吹っ飛ばされている途中で自動的に受身を取る“蜻蛉返り”の技能を修得してしまうと、これら3種の技能が死にスキルとなる。技能発動をON/OFFで切り替えできればいいのだが、あいにくそれも不可。 キャラをレベルアップさせるほどそれ以上に敵が強化されてかえって攻略が難しくなってしまう。具体的にはキャラの攻撃力を上げれば上げるほど敵へのダメージが少なくなるという、何か根本的に間違っている仕様。 もっとも、『三國』シリーズに於いてもプレイヤーキャラクターを強化すると敵も微妙に強化されていた。 しかしながら、本作のそれは明らかに異常なレベルになってしまっているため、育成ゲームとしての側面も強い無双シリーズにあって育てる方がかえって苦戦するという仕様に対する不満が続出するのは無理もないと言える。 この仕様のため、後半は雑魚を倒すのにも苦労することが多い。特に城内戦ではかなり響いてくる(*7)。 この仕様は相当な波紋を呼んだのか、以後の無双シリーズでは一切を撤廃された。 無論、相当高品質な武器とアイテムを持ち、それでいて上記の作業のキャラ育成を行っていればまた話は別だが、そこに至る前に心が折れてもおかしくない。 今作は護衛兵を4人までつけられる。問題は、全6種類の兵種があるが、一度に登録できるのは3種類のみということである。 護衛兵も勲功を稼いで育てる要素があるので、登録していない兵種を使いたくなったら登録中の兵種を削除して新しく登録した兵種を育てる必要性がある。 ステージ 各ステージには戦を有利に進めるための「ミッション」というものがあるが、これのため行ったり来たりのお使いゲーになりやすい。どの敵から倒すかという攻略手順がパターン化されてほぼ強制されてしまう。無視しようにも、放置すると自軍が不利になるような内容ばかりなのでそれも難しい。 これまた発売当初はとにかく批判意見が集中した点であり、『三國』シリーズが比較的プレイヤーに行動の自由があったため、それを期待していたファンにとっては行動に過剰に制約を課されていると受け取られても仕方のないこのシステムに対する不満はかなり強いものがあった。 ただし、一部を除けば(*8)失敗してもステージクリアは可能なので味方が不利になっても構わないなら無視は可能である。 また、失敗することが発生条件のミッションもあるために、ミッションを一通り制覇するためには敢えて失敗する必要もあるが…そうなると戦況が悪化してしまうというジレンマを抱えることになる。 また、○○を目標地点まで誘導(護衛)せよといったパターンのミッションがあるが、武将のAIが優秀とは言えず、雑魚敵1体が存在しても優先的に戦う仕様なため時間がかかる。 シリーズ毎の独自路線が定まってきてからは、このミッション(いろいろ緩和、改良された上で)が『戦国』シリーズ最大の特徴として受け入れられてきている面はある。 ストレスの溜まる城内戦の仕様。 プレイヤー武将が何故か兵も連れずに単身で城攻めを行う。当然馬は使用不可能なため、移動が遅い武将はストレスマッハ。 城外から城内に移る際に場外までの中断セーブが可能で、体力と無双ゲージは全回復するが、武器も装備アイテムも変更できない。城外専用の鞍は城内戦では無価値。逆に城内専用アイテムも城外戦の間は無価値。 城内という割にはダンジョンと言っても差支えが無いほど異常にだだっ広くやたらと迷いやすい作りになっているにもかかわらず、プレイヤーが踏破した場所しかマップが表示されない(*9)。ついでに攻城戦(城外戦の後に城内戦に移行するステージ)ではマップの構成がランダムなため探索の手間はさらに増す(*10)(*11)。 大抵の城は五階から六階まであるため長丁場になりやすく、さらに城内攻略中は途中セーブも不可能。余談だが上田城は地下五階まであるという現代も真っ青の建築技術。 加えて敵が無限に湧いてくる(*12)のにこちらには味方武将は特別なステージでないと存在しない上に、時間経過で火を放たれてプレイヤー武将のみ徐々に体力を削られてしまい(*13)(*14)、そもそも城内で火を放たれて困るのは本来ならば城を守る敵の方のはずであるべきで、城内に攻め込むほど敵を追い込んだ状況なのに攻める側が不利になってしまっているという疑問のあるシステムである。さらに城内に仕掛けられた様々なトラップで時間を食われる。 城内戦では野外戦同様、箱が置いてあり、壊すと中から宝箱や武器、アイテムが入手できるのだが、中に何も入っていないという事も多く期待したプレイヤーを落胆させることが多い(*15)。空箱は配置しなければこのような落胆もなかったであろうに。 これらの仕様から、大量に敵が出現するにもかかわらず有効な攻略法が「敵を無視できるところは完全に無視して先に進む」という「無双」という名前らしさが薄い方法となっている。 また、ステージ数もかなり少な目であり、同じステージが名前だけ変えて何度も出てくるキャラも多い(*16)。 ただしこちらはミッションによってキャラクターごと、章ごとにかなり差別化がなされており、キャラクターが違っても内容が完全に一緒なことの多い2に比べるとそこまで使い回しが気になるレベルではない(*17)。 城のマップに関しては基本城外戦 → 城内戦(一部城内戦のみ)の二段構造でありそれさえなければもう2~3マップは増やせたはずである。 後述のように織田家周りに人選が偏っているためか信長がらみのステージは相当多く(*18)その割を食らって他の勢力の武将は史実であまり関係のない所で合戦をする羽目になったりする(理由付けはされるが)。 ステージが全体的に暗く、画面が見づらい。 「これは世界観の雰囲気を「墨」で表したかったため、全体的に黒色に近い配色にしているから」とのこと。『猛将伝』では配色が明るくなって見やすくなっている。 模擬演武におけるキャラクター名表示の仕様 一度プレイしたことのあるステージを既に使用可能になっているキャラクターの中から自由に選んでプレイすることの出来る模擬演武(『三國』シリーズのフリーモード)だが、無双演武(ストーリーモード。『三國』シリーズでは無双モード)で本来プレイすることになるキャラクター以外でプレイすると何故かキャラクター名がプレイヤー1(プレイヤー2)になってしまうという仕様にも反発が上がっていた。 例えば、本来は真田幸村の無双演武でプレイすることになる大坂夏の陣を前田慶次でプレイすると、何故か前田慶次の名前が「プレイヤー1」になってしまうということ。 そして、ステージによってはプレイヤー1にされたキャラクターと本来そのステージでNPCとして登場する同キャラクター(もちろんこちらは正規表示)と2名いることになってしまうこともある。 ちなみに、『猛将伝』では「もののふ壱(もののふ弐)」に変更になっているが、言うまでもなく根本的な問題として「プレイヤー1」という表記が時代設定に合わないからという理由のみで批判されていた訳ではない(*19)ため、結局この点の解消は次作の2を待つことになった。というかなぜそこまで気づいたのに変えなかったのか。 さらに余談になるが、この仕様のために、前田慶次の1000人撃破を達成したときの台詞の中で自ら前田慶次と名乗るが、模擬演武ではプレイヤー1が前田慶次と名乗っている形になってしまい妙な気分にしてくれる。 アクション 無双奥義について 本作の無双奥義は無双乱舞と違い無敵状態にはならず、普通にダメージを受ける。 奥義中には討死にはならない+常時スーパーアーマー+被ダメージ軽減効果があるとはいえ、仕掛けなどで大ダメージを受けると逆にピンチになるパターンがある。 『三國』シリーズでは撃破して倒れていく敵を攻撃しても無双ゲージが溜まるのだが、本作では攻撃しても無双ゲージが溜まらない(*20)。 2P協力プレイ時、両者の無双ゲージが統一されどちらもゲージを満タンにしないと無双奥義を発動できない上に、どちらかの発動で両方発動するために使いづらいものとなっている。 これもまた『三國』シリーズからのファン(特に2人プレイをよくやっていたユーザー)の不満意見が強かった点で、勿論今までの作品ではそんな仕様はなかった。 なお、この仕様について説明書には一切書かれていないどころか、説明書内の2人プレイ画像では従来通りに個別のゲージが表示されており、実際に2人プレイして初めてその仕様に気付くという状態であった。 そのため、奥義を発動していない側は自分の全く予期しないタイミングで突然奥義が発動してしまい大変な混乱状態に陥ってしまった。 これについては批判意見が相当あったのか、猛将伝でゲージが独立か共有かを選べるようになり、次回作以降は共有されなくなった。 アクションの差別化自体は成功しているものの(後述)、肝心のアクションの出来はかなり悪い。 まず、死に技が多すぎる。キャラによってはまともな広範囲技が無い場合もあるし、タイマンでも乱戦でも使い辛い、もしくは使えない技が多数。 『真・三國無双3』でもさんざん「モーション中にジャンプが入るキャラが使い物にならない」と言われていたが、こちらでもそういう技がある。 特に通常攻撃の中に組まれている伊達政宗と濃姫は悲惨の一言、攻撃したら横槍で浮いて、そのまま何もできず討死することすらある(*21)。 チャージ攻撃が段階式になったのだが、各段階がチャージ時間と攻撃範囲がトレードオフになっているパターンはタメに時間がかかり過ぎる。ほぼ全武将のC1が該当。当然、無双奥義中でないと潰される確率が高く、しかもそれしか広範囲技が無い場合も少なくない。 『三國3』の「弾き返し」に相当する技「受け返し」があるのだが、攻撃範囲が狭すぎるためこの技で切り返すことが難しい。酷い場合は受け返しても相手に当たらないこともある。 また、技発動時の無敵が極端に短いorもしくは無いため、受け返しのモーション中に攻撃を食らってしまうことも。確かに『三國3』の弾き返しは強すぎて一辺倒になってしまうとはいえ、この弱さは極端すぎる。 間接攻撃の残弾が廃止され気が済むまで打てるようになったが、間接武器を構えている間はシフト移動をすることができないし、弓無双も廃止され劣化している。 さらに敵武将は間接攻撃に対して超反応で緊急回避をしてくるため非常に使い辛くなっている。 『戦国無双』シリーズでは、赤兎馬に相当するレア馬として松風(前田慶次の馬)が用意されている。問題は、松風に味方をも吹き飛ばすという特性が備わっている点。 この吹き飛ばしでダメージを受けることはないものの、吹っ飛んだ敵に当たるとダメージを受けてしまう。つまり、非常に難しいがフレンドリーファイアが出来てしまう。 これはNPCの前田慶次の松風でも例外ではない。彼が近くにいる際には常に吹き飛ばしに怯えながら戦わなければならない。 なお、本作では松風が最強馬ではない。普通の馬に乗れるアイテムの馬鞍が最大値であれば、速度だけは松風を超えるようになっている。とはいえ最大値は中々でないものだが…。 そのあおりを受けて、もう1つのレア馬である汗血馬(*22)は特に特殊能力もなく、入手難易度以外は松風や、最大値の馬鞍の下位互換に近い扱いになってしまっている。 新武将 新武将育成の面倒さ 新武将というオリジナルの武将を作ることができる。グラフィックはあらかじめ用意されたものから選択する。無双演舞クリアで少しタイプが増え、最大で男女合計8タイプ。 グラフィックは初期能力にも影響する。名前は自由に命名できる。武器は最終的に刀・槍・薙刀のどれか1つを選択する。得意属性は最後の登用試験でどこの大名家を選ぶかによって決まる。 この大名家は登用試験の種類と得意属性に影響するのみで、記録に残らず、ストーリーにも影響しない。新武将にも選んだ武器ごとに第五武器が設定されている。 問題なのは作成時。剣豪、奥義、舞闘、剛弓、心眼、突破、馬術の7種類の修行項目の中から計12回の修行をこなさなければならない(*23)。 その上、最後に登用試験をパスしてやっとゲーム中で使用可能な状態になる。登用試験で点数不足で失敗するとゲームオーバーとなりそこまでのプレイは無駄。いいから普通に使わせてくれ。 いちおう修行の項目や成績によって新武将のステータスが決定されるため無意味ではないのだが、とにかく経過が面倒。 また修行の合間にはイベントが入り、各種パラメーター等にボーナスがつく場合があるが、マイナス方面に働くこともある。 これのお陰で折角いい感じにパラメーターが上昇してきたのに一気に台無しになったりすることが多く、ストレスが溜まる(*24)。 武将不足だったのか、特定の著名武将を入力するとパラメーターにボーナスが付く(*25)。さらに発売当時に放映されていた大河ドラマの影響で新撰組や坂本竜馬、源義経を入れてもパラメーターにボーナスが付く。 特定の条件を満たすと無双武将によるイベントが起きる。このイベントも調整不足と批判されることが多い。 新武将は当然ステータスが低く、修行で出てくる雑魚の攻撃でも痛いダメージを負うし素の状態では攻撃力が低い。それにもかかわらず敵の攻撃力が鬼畜で、育て方や敵によっては数発食らっただけでこちらが死ぬ(*26)。 そのくせ敵の体力は一部を除いてタフである。その為攻略サイトでは「わざと瀕死になって無双秘奥義を発動し、終わったら逃げるを繰り返すのが楽」とまで書かれてしまっている。どうみてもバランスが悪すぎる(*27)。 よりによってこのモードを使わないと取れないレアアイテムがいくつかある。 その他 処理落ち・ステルスがかなり強烈。 後述する猛将伝と結合すると、ある程度は解消する。 後の『真・三國無双4』などと異なり、閉じている城門を開けることは出来ず、遠回りを強いられる上、門が開いているかどうかは近付いてみるまで分からない。 ムービーに入る暗転中は敵にダメージが入らない。これ自体はPS2無双シリーズ共通の仕様ではある。 しかし無双奥義中は暗転中でもゲージを消費し続ける上、途中解除もできない、おまけに『三國』と違い敵への当たり判定も無くなるため、ムービー → 暗転中に奥義解除でピンチになることが多い。 致命的ではないが、総大将を倒した瞬間からプレイヤーキャラクターは一切動かせない。本作より前の『三國3』では動かせたのになぜ『三國2』以前の仕様にしたのか。 アイテム関連 武器のストックできる個数が3つまでと、かなり少ない。 アイテム欄も5つまで。前述の場外・場内専用アイテムの存在や、鞍(鐙)アイテムも共通しているので三國よりも窮屈に感じてしまう。 賛否両論点 描写関連 まとめるとキャラクターの描写やノリ、デザインや人選などとても歴史ゲームの老舗が作ったとは思えない程におかしい点が多い。 + クリックで展開 まだシリーズ第1作ということもあり使用可能なキャラクターは15人と少ない。しかも、その人選が変な方向に偏っている。 簡単に言うと真田幸村と織田信長の活躍を中心にしているのに、その時代の中間に位置する豊臣秀吉の活躍と関ヶ原の戦いをスルーしているので戦国時代の流れを知っているプレイヤーほど首を傾げることになる。 戦国時代(というか日本史)上非常に重要な位置にいる豊臣秀吉や徳川家康でさえNPC扱いなのに石川五右衛門(泥棒)や出雲の阿国(歌舞伎の創始者)、くのいち(オリジナルキャラクター)などといった人物が使用可能キャラクターになっている。 一応、秀吉と家康は専用のグラフィックと声を持っている上にストーリーにもよく絡む特殊NPCだが、その一方で孫市のシナリオしか登場しない本願寺顕如もなぜか特殊NPC扱い(オマケに味方を回復させる能力や独特な台詞回しを持つ(*28))で本当に優遇されているのか理解に苦しむ。 また作中の中心人物である信長周辺の人物はやたらと充実しているのだが森蘭丸(信長の小姓)、濃姫(妻)、お市(妹)といった戦えそうにないキャラクターは使用可能なのに、ちゃんとした戦国武将で織田家臣中でも人気がある柴田勝家や前田利家はモブキャラクターに過ぎない。 ついでに触れておくと、猛将伝でプレイアブルキャラクターとなり、以降は前田慶次と並んで『戦国無双』シリーズの最強キャラクター扱いである本多忠勝(*29)も無印ではモブキャラクターであったため、「いくら何でも本多忠勝がモブはありえない」といった意見も多々見られた(*30)(*31)。 そもそも関ヶ原における東軍ないし徳川家に与する無双武将は服部半蔵しかいないので彼が大坂夏の陣の実質総大将(ラスボス)まで務めているという無茶な設定になっている。家康がかろうじて特殊NPCという歪な人選にしてしまったがための弊害ともいえる。 東日本の武将はかろうじて伊達政宗が出ているが、逆に言えば政宗しかいない上にシナリオと活躍時代がかち合っていないために、後述するように完全に史実無視のオリジナルシナリオとなっている。 政宗自体はこういう背景を投影してか子供キャラとなっており、さらには眼帯から独眼竜ビーム(公式名称)を放つというイロモノになっているため、史実ファンから落胆される声も聞こえた。次回作以降では大人になり、ビームは封印しアクションやシナリオの面でもより改善されるようになる。 西日本の戦国武将に至ってはモブすらほぼ登場しない(*32)。ステージとしての最西は大坂、キャラクターとしては出雲を拠点としてはいるが諸国漫遊している文化人のため内容的に西国武将とは言い難い阿国を除けば、紀伊雑賀衆の雑賀孫市が実質的には最西武将と言える。 その雑賀孫市は初代ということもあってキャラが定まっていない。女性を口説こうとしながらもやるときはやるキャラというのは今作でも同じ。 今作では信長の軍勢に対抗するために各地を転戦する。信長の非道に立ち向かうためと割り切っているためか女性武将(濃姫、お市)との戦いでも色目を見せずに戦っている…筈なのになぜか最後の安土城での戦いになって唐突に会話しオマケに倒すとゲームオーバーになる。 今までは普通に倒して特にデメリットもなかったこともあってこのマップでもうっかり倒してゲームオーバーになった人もいるのでは。 ゲストキャラクターとして呂布(*33)も出てきたりする(無論使用不可能)。嬉しいファンサービスと受け取るべきか関係ないのを出す暇あるなら少ない戦国武将をなんとかしろと怒るべきか…。 無印ではまだファンサービスとも言える(出て来る状況的にご褒美か?)のだが、『猛将伝』ではもはや大安売りと言ってもいいくらいに色々なところ(追加要素の錬武館や、仕合に追加された相撲など)に出て来るので、流石に無印では好意的に見ていた者からも否定的な意見が見られた。 呂布のテーマの和風アレンジについても賛否両論。 織田信長がただの悪逆非道なキャラでしかない(*34)。それにより本作では律儀な武将として描かれている明智光秀(*35)や森蘭丸が仕えることに違和感を生んでいる。また扱いが意外と酷く、大半のキャラクターに敵視され自陣営のキャラの大半に離反され、ストーリーはどちらの分岐ルートでもほぼ内容は一緒。 モブキャラの言動も一部が極端に小物。メインキャラのための噛ませにしても、度を越している。粗末な恰好で城に駆け付けた真田幸村を「武士の心は刀をみればわかる」と見抜いた逸話のある大野治長が真田幸村を信用しない。武田勝頼はただ愚かにしか描かれない。 ただしモブキャラが噛ませや小物扱いされるのは無双シリーズでは珍しくはない(*36)。モブとは言え本多忠勝は高能力に設定されかなりの強さである(*37)し、モブの中にも史実同様の戦死報告をされたり、上記の大野治長と対照的に幸村を信用してさらに敵の足止めを買って出る毛利勝永等、イベントに絡むなどして印象に残る武将もいる。 先述の通り秀吉と家康は特殊NPCなのだが、秀吉は尾張訛りがキツい上に猿顔・信長の悪事に加担するなど腹黒い、家康も狸そのものな顔・有利な時は強気だが窮地に陥ると半蔵頼みと外見・性格ともにあまり良いイメージを持ちにくいキャラ造形になっている。 三方ヶ原の戦いで武田信玄が服部半蔵に暗殺される。半蔵の無双演武ならともかく、幸村の無双演武でも一度クリアして、さらに武田信玄でクリアした後にのみ出現するミッションをクリアするという厳しい条件を満たさない限りは確実に暗殺されてしまう。 野田城の戦いにおける信玄狙撃のエピソードを拡大解釈したものと捉えられるが、終始家康を翻弄していた信玄が調子に乗ったために暗殺されたようにしか見えない。 タクティカルアクションとして微妙になる病死よりはプレイヤーの手で阻止できる暗殺という形にしたのかもしれないが…。 無双武将の数や人選の弊害か、戦国史の中でも非常に重要な戦いである関ヶ原の戦いはスルーされている。せいぜい上田城の戦いが描かれる程度で、その後は一気に大坂の陣まで飛んでしまう。 今作における関ヶ原の戦いはオマケともいえる対戦モードにて再現されており、石田三成など関ヶ原に関する武将たちも登場している。 しかしあくまでもプレイヤー同士の対戦を意識した作りのため、戦場は狭く(稲葉山城の流用)、特にイベントも起こらず、敵味方全員モブ武将ということで、戦国史を代表する大戦どころか小規模な局地戦程度の扱いである。 この点も『2』以降では石田三成や島左近などの様々な武将が無双武将化し、描かれるようになった。 ミッション名もパロディが多く、かなり遊んでいる + ... 「それが若さか」「まだ終わらんよ」「命は力なんだ」(ガンダムシリーズ) 「覚悟とは」「本能を凌駕する魂のことなり!」(覚悟のススメ) 「心燃え尽きるほど」「やれやれだぜ」(ジョジョの奇妙な冒険) 「くのいちがやらねば誰がやる」(ドラゴンボール) 「本当に裏切ったんですか?」(仮面ライダー剣) 「格兵器対竹槍」(グラップラー刃牙) 「お参りは済ませたか?」(HELLSING) 「最強伝説半蔵」(最強伝説黒沢) 「故郷へ帰るんだな……」(ストリートファイター) 「僕にこの手を汚せと言うのか」(タクティクスオウガ) 「まろと魔王」(ボクと魔王) 「本能寺の中心で武を叫んだ公家」(世界の中心でアイを叫んだけもの) 「北の国から」(北の国から) 「人という字は支えあって」(3年B組金八先生) とにかく元ネタの範囲が広く、ある意味では節操がないと言える。次回作以降はこの類のミッション名は無くなった。 台詞でも雑賀孫市が無双秘奥義「愛ってなんだ」「ためらわないことさ」(宇宙刑事ギャバンOP)と発言するなどパロディが多い。 その他 第五武器取得バグ 2P時に2P側の第五武器取得条件を満たし、出現した第5武器を1Pが取得すると、なぜか1P側の第五武器を取得したことになるというバグ。 これにより、勝利条件まで含めて誰一人倒さなくても取得可能なくのいち上田城を利用すれば非常に簡単に全員分を取得出来てしまっていた。 意図的でなければ発生しないバグであり、自主規制すればいい話だが、上記の通り全体的に鬼のような難易度になっており特に新武将刀など一部キャラの難易度は異常なレベルだったため、ある意味救済策のようなものであった。 そのため、『猛将伝』で修正された際には無印が唯一猛将伝に勝っていた部分と言われたほど(*38)。 また、敵を1人も倒さずに高付加な装備アイテムを多く入手できるステージも存在し、救済措置として成り立っている(*39)。バグではないため猛将伝でも可能。 高性能な武器、アイテムを楽に入手可能な救済措置としてはシリーズ通してもかなり手厚い部位に入る(*40)。 属性関連 まず、属性を発動させるには特定の技能を習得せねばならず、技能自体も通常攻撃とチャージ攻撃の段階ごとに1つずつ、さらに3段階存在するため、多量の技能ポイントと手間がかかる。 加えて、閃光でチャージ2を習得すると打ち上げ系が繋がらなくなる罠もある。嫌なら習得するなができるのはメリットだが、うっかり習得させると解除できないのは前述の通り。 また、無双ゲージが最大まで溜まっていないと属性は発動しない。これは初期の『三國』でも同じだが、本作では『三國3』の10武器と違い抜け穴はない。 本作の属性はアイテムではなく武器に付加している。アイテム枠を消費しないで済むと評価するか、厳選の手間が増えて面倒と捉えるかは人次第。 PS2中期の無双のため、武器強化の類はなく、属性は自由に変えることができない。 属性バランスも、紅蓮と氷結確率を100%にできる凍牙は強力だが、反面閃光と夜叉は弱く不遇気味。 斬属性に相当する修羅属性だが、発動条件が異様に厳しい。五輪書と呼ばれる5種類のアイテムを装備してようやく発動できる。 つまり、アイテム枠を全て消費する必要がある。また、この五輪書自体も入手条件が非常に厳しく、かなり骨が折れる。 ちなみに効果は『三國3』と同じで、追加ダメージ+雑魚時々即死であり100%ではない。『三國』の斬は弱体化した3ですら非常に強力であったためこの厳しさにしたのも間違ってはいなかっただろうが、流石にこれは極端すぎる。 情報画面 戦闘の準備時、及び戦闘中にスタートボタンを押した際のインターフェイスが『三國』シリーズとかなり操作が異なる。 慣れれば特に問題はないのだが、不評だったのか『2』以降は『三國』シリーズと同じような形で統一された。 またマップ回転が出来ず、門の開閉が確認できないのは批判が大きい。 最後に乗った馬の場所がマップに表示されるようになったのは評価点だが、スタート中のマップにしか表示されないためいちいち中断する必要がある。実際は馬を必要とするような事態なら情報画面を確認するので大した手間ではないが、惜しいところであった。 『猛将伝』ではプレイ中のマップにも表示されるようになった。 評価点 アクション 『三國』の不満点の改善 コンパチキャラは存在せず、全員固有モーションが存在する。 ロックオンシステムの一部廃止。『真・三國無双3 Empires』の発売が本作より少し後なため、ロックオンが廃止された無双は本作が初となる。ただし一部の技はロックオンしていきなり向きが変わったりする。 騎乗時には騎乗ゲージが体力ゲージの上に表示され、騎乗時に攻撃を食らうと騎乗ゲージが減っていき、ゲージが無くなると落馬するようになった。 つまり『真・三國無双4』までと違い攻撃を受けると問答無用で落馬することが無くなった。 ただし、鉄砲や地雷に当たるとゲージの残り量に関係なく一発で落馬する。ちなみに敵武将は1発で落馬する。 本作では特殊な乗り物である象は登場しないが、代わりに国崩し砲といった兵器に乗ることが可能。敵で出てくると非常に鬱陶しいのに対してプレイヤーが乗っても大した性能じゃないが。 鍔迫り合い時に優劣がゲージとして表示されるようになった。鍔迫り合い開始時に有利な状態で始められる技能もあるため、『三國』シリーズと比較して要求される連打数が減っている。 また、ゲージを押し切ると「殺陣攻撃」と呼ばれる専用モーションが発動する。この攻撃はダメージ固定技なので高難易度では貴重なダメージソースとなる。もっとも信玄の様に当てさせる気あるのかと言いたくなるモーションもあるが…。 矢を弾き返せるようになり、遠距離の敵と戦いやすくなった。 差別化 通常攻撃が8段、チャージ攻撃が3段階、無双奥義が『三國』の無双乱舞とは違い、ゲージ使い切り型かつ通常攻撃なども織り交ぜられるようになったために戦術の幅が広がり、『三國』との差別化にも成功。 「八双飛び(二段ジャンプ)」が使用できる忍びの服部半蔵・くのいち、武器の番傘を広げて空中を滑空できる阿国など、それまでの『三國』にはなかったアクションも多い。また、緊急回避のように、今作で生まれたアクションが後の『三國』に逆輸入されているケースもある。 一部のチャージ攻撃には攻撃力に関係なくガードを崩すことができるガード弾き攻撃が導入されたため、ガードを破ること自体は容易になっている。 間接攻撃の残弾、矢が無制限になり補給の手間がなくなった。技能によって属性を付加させたり、貫通させることも可能になった。 騎乗時の攻撃も8段になり、攻撃方向も同一となったため攻撃が当てやすくなった。また、チャージ攻撃はチャージ4までしかないが、全てモーションが違っているため(*41)差別化されている。 騎馬攻撃もチャージ攻撃はキャラごとに差別化された チャージ1は全キャラ共通で馬が止まっている場合は踏み付け、走っている場合はジャンプになる。着地した際の衝撃波で周りにダメージを与えることが可能。 全キャラクターに得意属性が設定された。 キャラクター面 歴史ゲームの老舗であるコーエー作であることもあり、歴史の虚実のバランスが絶妙。 例としては、真田幸村の「日の本一の兵」という史実に沿ったイベントもあれば、武田信玄に仕える幸村という設定(*42)もあるなど。 ただし、史実においては殆ど接点がなかったとされたり、かなりの不仲説もあったとされる明智光秀と森蘭丸がなぜか男同士間近で見つめあうような関係になっていたり、今川義元はただ愚かに描かれたり(*43)だったり、他の武将たちと比べると活躍した地方と世代が異なり関連性を持たせ辛い伊達政宗はひたすら他の戦場に乱入するシナリオになっていたりと、キャラクターによっては非常に批判の多い内容もある。 ストーリー分岐の導入。重大なミッションは緑地で表示され、その可否がルートを変える。 また、各面で条件を満たすことにより最終面への道が開かれるキャラもいる。中には一度他キャラのEDを見てからでないと進めないといったものもあり、「自分の手で救った」という印象がある。 綺麗なムービーが随所で挿入され、ED数も豊富。エンディングもそれに合わせて1キャラにつきプリレンダとリアルレンダが用意されている。 ミッション 初代のみの特徴として各ミッションをコンプリートする要素がある。これらミッションのタイトルは様々な題材からのパロディ(*44)もあり、次回作以降そうした遊びの要素が減ってしまったこともあってこれらを懐かしむ声もある。 衣装チェンジなどお遊び要素は好評だった。 単純に衣装だけが変化するだけでなく、例えば真田幸村の第2衣装は史実を意識した鎧なのだが、このコスチュームを装備すると防御力が少し増加する代わりに移動力が少し減少するといったギミックがある。 とは言え、一部のキャラクターに関しては「遊びすぎ・ふざけすぎ」と言った意見が挙がっていたのもまた事実だが。 武田信玄の第2コスチュームはなんとなまはげ。信玄は甲斐出身なのに。 本シリーズの武田信玄は仮面を装着していることからなまはげが選ばれたのであろうが、そもそも「なんで仮面…?」という意見があった(*45)。 余談になるが、『三國』シリーズの魏延も同様に仮面を装着しており、片言の喋り方が特徴的なキャラクターであるが、そのせいで本作における信玄の情報(身なりなど)が公開された直後は信玄も魏延みたいにされるのかと一部の『三國』シリーズの魏延のキャラクター付けに否定的なプレイヤーからは不安の声も上がっていた。 逆に、明智光秀の第2コスチュームは着物に袴と正統派。第1コスチュームと逆では…? 好評だったのか次作2以降の光秀のコスチュームは、この第2コスチュームの影響が大きいものとなっている。 新武将作成にある名前をつけるとボーナスがつくのだが、坂本竜馬など戦国時代以外の人物でもついたりする(*46)。 戦国時代の人物にも、当作品に特殊NPCとして出ている武将から戦国シミュレーション以外の戦国ゲームには出てこないようなマイナーな大名まであり多様。 その他 和風BGMの出来は素晴らしい(よくTVで聞くことも)。『2』以降も多くの曲がアレンジされて使用されている。 「もっとテンポの速い曲でないとアクションゲームとは思えない(*47)」という声も無いことは無いが、タクティカル面重視の『戦国』シリーズだと不思議なほどハマる曲が多い。 効果音の出来も後のシリーズと比較してもよく、爽快感もある。 平均的に鬼のようなゲーム難易度だが、一応難易度を「易しい」などオプションで調節できるし、「武将能力初期化」の機能が無印の時点で実装されている。これが無かったら不安定どころかクソゲー判定もあり得ただろう。 他の作品ではそれこそやり込み、あるいは武器や能力を育てきってやることがなくなったので敢えてゼロからやり直す…と言った理由で使うことが多い機能だが、本作に関しては異常なバランスの敵強化がある。 そのため、ゲーム初心者は難易度設定を一番下にしつつ、かつ無双演武1ステージクリア毎にこの機能を使って武将の能力を初期化して先に進めるという手段を取るのがエンディングへの近道だったりする。 後述の猛将伝ではそんなことをしないでも普通に楽しめるように調整されている。 ただし新武将は初期化が不可能。低い階級の武将が欲しければいちいち作り直さなければいけないが、前述の通り苦行同然なので…。 無限城(城内ダンジョン)、新武将作成、仕合(対戦)、腕試し(チャレンジモード)とサブのモード数や苦行レベルの高難易度なやりこみ要素は豊富にある。 雑兵は5人1組で行動するのは『三國』シリーズと共通だが、5人の中の頭を撃破することで残りの4人が拠点に撤退するようになった。 無双武将にはセリフなどの際に表示される顔アイコンに「喜」「怒」「哀」の表情の追加差分が用意され、キャラクターの心情がよりつかみやすくなった。これは後の『三國』シリーズにも採用されるようになっていく。 無双武将のアクションにはチャージ毎に専用ボイスが多く用意されており、勝利シーンにも台詞が入るという戦国無双独特の演出もあるため、『三國』シリーズよりも作り込まれている。 総評 育てれば育てる程にかえって苦しくなってしまうゲームバランス、そして『三國』シリーズの美点を悉く潰した独自性の方向などから発売直後から批判意見が集中したタイトルではある。 だが、逆にキャラクターをすげ替えただけで『三國』シリーズと何にも変わりがないとなればそれはそれで批判されるであろうことを考えれば、結果はともかくとして、『戦国無双』という作品(後のシリーズ)の特色付けとしての試みは買える所がある。 実際に後に出た『猛将伝』や『2』によってこれらの試みを昇華して『三國』シリーズとはまた異なる『戦国』シリーズを確立することに成功したことを考えれば、少なくとも今作の『三國』との様々な差別化を図ろうとした試みにも意義があったと言える。 だが、ファンからして見れば今までの『三國』シリーズのそれを戦国時代で遊べるというのを期待していたのも事実である。 それを無視したとしか思えない本作の内容に裏切られた感が強くなってしまうのも致し方ない所で、そのために発売直後は本作をクソゲーと断ずる意見がかなりの量になってしまっていた。 『戦国無双』シリーズの1つとしてではなく、『三國』の後継としてでもなく、純粋に本作を見た場合は少なくとも遊べないレベルのクソゲーという程のものではなく、やはり歪なバランスとなってしまっていた敵の強化補正システムなどの要因で「ゲームバランスが不安定」とするのが適切と言えよう。 何だかんだで戦国時代を扱ったアクションゲームの先駆けとも言えるタイトルである所は疑いようはなく、色々な意味で革新的だったタイトルであったのは間違いない。 ただ、本作の場合は無双シリーズの売上げ黄金期に満を持して出されたため、確かに売上げはミリオンを突破した。 それ故にあまりにも問題点が多すぎた本作は、シリーズ初プレイというプレイヤーに対してシリーズそのものに悪印象を抱かせてしまったということが一番の問題であるとも言えよう。 本作の影響で無双シリーズそのものに「育てる程に苦しくなってしまうゲームバランス」のゲーム、そしてシリーズ通しての謳い文句である「一騎当千の爽快感」に対して名前負けしているタイトルだと認識する者も少なくなかった。 余談 主題歌『Be the one』について 本作はコーエーの25周年記念作品として位置づけられており、その宣伝にも非常に力が入っていた。 そんな本作のPVなどでは「前人未踏の爽快感! 日本魂を見よ!」という謳い文句が多用されていたが、その割に主題歌『Be the one』の曲調や歌詞などが謳い文句に噛み合っていないなどの要素から、「どこが日本魂…? そもそも大和魂じゃないのか…?」という案配に、広告の内容が原因で不安を煽られた無双シリーズファンもそれなりに見受けられた。 もちろん、曲そのものに非がある訳では無いのだが、謳い文句からの乖離故に批判意見も目立つものとなってしまい、メーカーにも相当批判意見が届けられたのか、『猛将伝』で差し替えられ、サウンドテストでも聞けなくなってしまっている。 ちなみに『2 Empires』では本作と下記『猛将伝』の収録BGMは全て使用可能だが、この主題歌に関してはデータが存在していない。文字通り黒歴史にされたのだろう。 本作のキャスティングに関連した事柄について 真田幸村を演じている草尾毅氏はアニメ『鎧伝サムライトルーパー』(1988年~1989年放映)にて主人公の真田遼(*48)を演じているので、「真田幸村関係と縁がある」としばしば言われている。 ちなみに、(出た時期こそ、こちらが先だが)遼の鎧の色は赤かつ使う力は「炎」と幸村と共通している。ただし武器は双刀。 また、信長役の小杉十郎太氏は「幻魔将・螺呪羅(ラジュラ)」を、信玄役の郷里大輔氏は「沙嵐坊(サランボウ)」を演じていた。 さらに余談だが、草尾毅氏はコーエーの『決戦II』において無双シリーズにおいて立ち位置が酷似している趙雲(*49)を演じていた。 種類の豊富な一般兵達 悪名高き「突(飛/旋/爆)忍」のせいで批判のやり玉に挙げられている今作の一般兵だが、当時の『真・三國無双』シリーズとは打って変わって種類が豊富。 伯長相当の足軽頭、卒拍相当の足軽大将、親衛隊長相当の馬廻頭、拠点兵長相当の詰所頭、近衛兵(女性兵士)相当の局、輸送隊長相当の荷駄頭、弓兵(弩兵は登場せず代わりに鉄砲兵が登場)はもちろんのこと、そこからさらに忍者、女忍者、突(飛/旋/爆)忍、連弓(連筒)大将、法師(本願寺が絡む関係で登場。御丁寧に薙刀で戦う)、農民兵と多い。 そして、良く見てみると鎧などに所属している大名の家紋が描かれているなど芸が細かい。忍者に至ってはキャラクター名が"三ツ者"(武田)、"軒猿"(上杉)、"響談"(織田)、"伊賀者"(徳川)などと細かく分けられている。「突(飛/旋/爆)忍」や「連弓(連筒)大将」も好意的に見れば個性的とも取れる(歪なゲームバランスによって嫌われ者になったが)。 次回作の『戦国無双2』はさらに騎馬隊が追加。そして長槍隊や鉄砲隊と共にコンビネーションと呼ばれる攻撃方法を行うようになる。ほとんどの一般兵が単発攻撃しかしなくなったが…。 本願寺について 本願寺顕如が特殊NPCとして登場した最初で最後の作品でもある。これ以降は下記の猛将伝の新規シナリオも含めて、モブキャラクターとしても一切出ていない。 伴天連などの宗教関連の単語も本作でしか出てこず、後のシリーズでは宗教関連についてはできるだけ避けられている。 プロデューサーの発言 + クリックで展開 プロデューサーの発言が度々問題として取り沙汰される。 「くのいち」というオリジナルキャラクターを「一番大好きなキャラです!生き様に憧れますね!!」と自己投影に酔う。 この「プロデューサーの嗜好・自己投影などを基に特定の武将を不自然に脚色し優遇する」という姿勢は以降作品でも改められることは無く、近年の 作品では最悪の形で顕在化し、ユーザーの信頼を大きく損ねることになる。 オリジナルキャラクターという時点でも賛否が割れるのだが、本作におけるくのいちはあまりにも世界設定無視も甚だしい発言を連発する。 その上、オリジナルキャラでありながら、実在の武将をモデルにしたキャラクターを度を越して虚仮にしているような言動が非常に目立つためにキャラクター性や歴史を題材にしたゲームなどの観点から不満点に挙げる意見はかなり多かった。 歴史を題材にしている無双シリーズにおいて史実の武将よりもオリジナルキャラクターが優遇されている、という事態は『三國』の星彩の件も含めて現在でも賛否両論である(*50)。 オリジナルキャラクターということもあり『2』で一旦消えた(*51)が、お祭りゲーの『無双OROCHI』には出演(*52)、その後に性格を変えて『3』で復活を果たしている。 変更された性格は現代の女子高生風で幸村への恋愛感情を強く押し出しており、これには好意的な意見もある一方で「こんなことになるのなら復活しないで欲しかった」と一部のファンを嘆かせる結果になってしまった。 今作でのくのいちの恋愛感情はかなり控え目に表現されており、悪ふざけな部分と入れ替わってしまったといえる。 さらに、後年に発売された『戦国無双 ~真田丸~』では、「幼い頃から幸村に支えていたため、他とは一線を画した忠義の強さを持つ」という形に描写が改善されている。 戦国無双 猛将伝 【せんごくむそう もうしょうでん】 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 1枚 発売日 2004年9月16日 定価 【通常版】4,280円【TREASURE BOX(限定版)】8,800円【プレミアムパック(無印とのセット)】9,800円※全て税別 プレイ人数 1~2人 セーブデータ 310KB以上の空きが必要※最大5つシステムデータを保存可能 周辺機器 PlayStation BB Unit対応※HDDインストールのみ レーティング CERO 12歳以上対象 コンテンツアイコン 暴力 廉価版 PlayStation2 the Best2005年12月1日/2,480円2007年10月4日/1,480円※全て税別 判定 改善 ポイント 『戦国無双』本編の不満点の多くを改善こちらでようやく前人未踏の爽快感を体感可能突忍バグ 概要(猛将伝) もはや恒例となった追加ディスク『猛将伝』の『戦国無双』バージョン。 当時の無印の評判がもはや最悪に近いレベルであったために「あくまで追加ディスクでしかない『猛将伝』でどうにかなる訳がない」と冷めた見方をされていた。 しかし、いざ発売されてみれば発売前の悪評を大きく覆し「最初からこの形で出してくれれば…」という意見も多く見られる程の高評価を受けることとなった。 追加要素 『猛将伝』では初となるプレイアブルキャラクターが4人追加。無印からの特殊NPCから羽柴秀吉、今川義元が参戦。完全新規キャラクターとして本多忠勝と、その娘の稲姫が参戦。 全員に無双演武のシナリオが用意されているが、リアルタイムレンダムービーEDがない代わりにプリレンダムービーのエンディングが2つ用意されている。 また、プレイアブルキャラクターになったためか、キャラ描写が若干変更されており好意的に見られるようになっている(*53)。 新ステージ「小牧長久手」の追加。今作の新キャラである秀吉率いる羽柴軍と忠勝・稲姫ら徳川軍による決戦の舞台となっている。 使用されている新曲BGM「小牧長久手」の評価が非常に高く、シリーズ屈指の人気曲の1つとなった(*54)。 新モードとして、無限城には新たに金を稼ぐことができる「練武館」が追加。仕合には新たに決闘・相撲・死守の追加。さらに史実の観点から歴史を紹介する戦国辞典の追加。 また、この金を使って武器やアイテムを強化することが可能。 武将の邂逅デモが追加。無双武将や、家康などのNPC武将に接近すると発生する。 ただし前述の問題点のムービー暗転の回数が増えてしまってもいる。 第5武器より強力な第6武器の追加。 また、地獄で第6武器を入手すると桐箱からランダムで性能が異なる第5武器が出現するようになる。 さらに、レアアイテム、新技能もいくらか追加されている。 改善・変更点 敵の強化バランスがようやく正常なレベルになり、育てれば育てただけ強さを実感出来るようになった。 さらに無印に比べて処理落ちやステルスが多少軽減され、敵がよく群がるようになったことと合わせてこちらでようやく「前人未踏の爽快感」と謳えるだけの爽快感を得られるようになった。 難易度のバランスも修正されたことで低難易度では敵を薙ぎ倒す爽快感を、高難易度では手応えのある戦いを楽しめるようになった。 ただし、一部キャラクターや属性の性能はマイナス調整されていたりもする。 成長システムを修正したことでキャラクター育成も気軽にしやすくなり、ただの作業では無くなった。 レベルが上限になると本編では成長が頭打ちになっていたが、それを一定の武勲を獲得する毎に技能の修得もでき、能力値も上昇するように変更。 これ以降、「最大レベルでも経験値は無駄にならない」は『戦国無双』シリーズの特徴となる。 攻撃力・防御力の成長に影響する要素となる無双奥義の撃破数による評価基準が変更。 無印では無双奥義の終了際に発動される衝撃波によって撃破された敵兵はカウントされない仕様となっていたが、衝撃波による撃破数もカウントされるようになり、奥義評価が無印と比較すると稼ぎやすくなった。 技能レベルが最大3から4に増加。新技能も追加された。特にチャージ攻撃中に緊急回避ができるようになる逃げ水の恩恵は大きい。本作のみ鉄砲玉も弾き返すことができる技能も存在する。 一度修得した技能を忘れることも可能になった。忘れさせても技能ポイントは返ってこないが、忘れるか悩むほどの技能はごく少数である。 戦闘中の画面描写が全体的に明るくなったことで、見やすくかつ遠くまで見通せるようになった。 軍団同士の戦闘開始時(*55)の台詞が全て削除された。 台詞の蓄積によるイベントの遅延が少なくなったが、士気差に応じて台詞が変わり(*56)、この台詞で大まかな状況が解るものでもあったので、削除を惜しむ声もある。 城内戦の不満点の1つであった「無限に湧いてくる敵」の問題を間接攻撃で敵詰所を制圧出来るようにした(*57)ことで解決。また、落下してくる忍者の数も大幅に減っている。 また、体力回復アイテムの出現率も大幅に上昇したことで城内戦で受ける苦痛は大きく和らいだ。もっとも、時間経過で火が放たれること自体は変わっていないが。 迷路のような城内マップは健在だが階段へ続くルートのふすまに装飾が施されたため、それを目指して(壊して)進めばたどり着けるようになった。 壁の太い柱にも装飾が施され、ふすまと合わせて内装が少し豪華になった。 2P協力プレイ時に無双奥義の個別発動が可能になった。 正確に言うとゲージを個別管理にするか共有するかを選択する形となった。 共有には「無双ゲージが2人分同時に溜まる」「無双奥義で消費するゲージの長さが2人分の合計になり、長く奥義状態を維持できる」「通常、お互いが隣接していなければ発動できない "無双最終奥義" が離れていても発動できる」といったメリットが用意された。 知行システムにより、様々な要素が購入できる。 プレイ中の様々な要因で石高が溜まり、それを使うことで要素を購入する仕組み。 キャラクターの成長限界を取り払ってさらに強化できるようになるなどのやりこみ拡張や、第五・第六武器を指定された難易度より1つ下の難易度でも入手出来るようにする、といった救済処置的な緩和機能も多い。 EDが作品に合ったインスト曲に変更された(海外版スタッフロールの和風アレンジ)。「日の本一の兵」のようにEDによっては泣ける曲。 問題点(猛将伝) 全ての要素を楽しむためには電源を投下する毎に無印ディスクを読み込ませなければならない。 これは今までの作品でもそうであったと言えばそうだが、本作は今までの作品以上に『猛将伝』での改良点が多く、逆に問題点が山積みの無印だけで遊ぶという形を取りづらいために一層際立ってしまっているとも言える。 友達の家などに遊びに持って行く場合はもちろん、無印版とセットで持っていくこと。 『三國3』以降のシリーズとは違いレアアイテムやレア武器は猛将伝単体で入手できるといった救済措置もない。 『2』には後にHD+『猛将伝』のワンパッケージ版が出たのだが、初代にはこういったワンパッケージ版が無い。2HDを出すなら同じソースで本作のHD版も作ってほしかった所である。 突忍バグ 仕合の相撲で突忍の選択場面でソフトリセットをすると新武将が突忍になってしまうというもの。 この状態でセーブをしてしまうと新武将作成は勿論、使用も出来なくなる上に一度セーブしてしまうと影響は永続的に出てしまうため、データを削除するしか無くなってしまう非常に危険なバグ。 仕合で使用できる4人の突忍に変化するため、5人以上新武将を作成していればそれらは使用することは可能だが、根本的な解決にはならないだろう。 これらの変化した突忍は各モードで使用可能。新武将の章はディスクによってはフリーズするが、「実機ムービーに突忍が反映される(桶狭間やエンディングなど)」「新武将(男女)の没ボイスなどをしゃべる(上田城)(*58)」「騎乗すると馬の上に立つ(各ステージ)」…などのカオスな光景を目の当たりにできる。 このバグを試した後は絶対にセーブせず、プレイを続行する場合は電源を入れ直すこと(*59)。 余談だが、このバグで聞くことのできる新武将の没ボイスはデータ上では新武将の章での全てのイベントにセリフが用意されているが、なぜ未使用になってしまったのだろうか。没ボイスは、正規ではないが改造ツールを使うことで使用可能。 石高の貯められる量に対して必要な量が多すぎる。 特に、キャラクターの成長限界を取り払って強化出来るようにするとなると、全キャラクターの第五・第六武器を入手し、全てのミッションをコンプリートでもしなければまず購入出来ない。 無印では無双演武のクリアだけで無条件で選択できた2Pコスチュームも、クリアした上でさらに石高を使ってクリアしたキャラクターのコスチュームを購入しなくてはいけないため、不満の声がある。 また、1ステージのプレイで貯まる石高は200、ちなみにコスチュームは1キャラクターあたり2000。成長限界の突破は100万石。 一応、上記の条件を達成すればそれに並ぶ莫大な石高が得られるが…。逆に言えば上記の強武器入手、ミッションコンプリートを達成しないと膨大な時間を要するということである。 現在は終了しているが、月額315円で200,000石を月に2回得られるパスワードを配布するdocomo限定のサービスがあった。 『猛将伝』で新たに追加収録されたセリフは音量が小さく、こもって聞こえてしまうため、追加キャラはもちろんそのシナリオで登場するキャラのセリフも必然的にそれに当てはまってしまう。 特に既存のセリフと組み合わされた会話などでは声の違いが顕著になり、多少ながら違和感を覚えてしまう。 賛否両論点(猛将伝) 相対的な難易度の低下 ゲーム難易度のバランスの再調整、そして敵の強化バランスの正常化などの要素が合わさった結果、最高難易度の「地獄」でさえもぬるいという意見が出る程に全体的な弱体化という結果になってしまった。 しかしながら、これは一概に悪い点とは言い難く、アクションゲームが苦手な人間でも難易度を下げれば充分に楽しめるようになっていると解釈すれば評価出来る点であるとも言える。 むしろ、プレイヤー側が無印の難易度に慣れてしまったのではという意見もある。 バランス調整 難易度地獄のオーラ付き敵武将戦では、紅蓮と修羅以外で属性の追加ダメージが与えられない。 無双秘奥義は共通で紅蓮属性のため大した問題にならないかもしないが、そのせいで無双秘奥義に武器属性を載せる我流が地雷に。 凍牙属性で凍る確率大きく下げられた。これも無印が猛将伝に勝る点の1つともいえる。 くのいちのチャージ4-Fで何故か強制ロックオンがかかってしまうようになった。いくらオリキャラと批判されているとはいえ、こんなところで下方修正しなくても…。 総評(猛将伝) 無印のバランスの不安定さを解消するためには間違いなく必要なものであると言え、こちらと結合させることでようやく『戦国無双』は完成すると言っても過言ではない。 一部の危険なバグはあるが、回避方法も容易であるために大きな問題ではなく、今から『戦国無双』に触れるのであれば間違いなく『猛将伝』とのセット購入を推奨。 だが、逆に『猛将伝』でここまでの改善を見せたことが「やろうと思えば出来たのに『猛将伝』のウリとするためにわざと無印をお粗末なものにしていた」というユーザーの不信感を生んでしまったことも事実。 「本作に関しては評価するがコーエーという会社そのものに対する印象が悪くなった」とするユーザーも少なからず出てきてしまった。 コーエーのいわゆる完全版商法は今に始まったことではないが、それでも『三國2』は無印の段階でゲームがしっかり完成していたこともあり、『猛将伝』発売もユーザーたちは歓迎していた。 しかし、本作の前に発売した『三國3』も同様に無印の評判が散々で『猛将伝』でようやくユーザーを納得させた経緯があり、2作続けてのこうした事態により無双における『猛将伝』ありきの姿勢への批判は決定的となったと言える。
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暫定移行記事とは 旧大都会Online発足時代の諸氏が生成したまま、残念ながらその後の Up to Date 作業が為されないままに来てしまったコンテンツ群を、とりあえずほぼそのままの形で本wiki版大都会Onlineに移行させたもの。 大都会の歴史 01年度にS.N.氏が執筆された記事で、当初は暫定タグをつけずにおいたが、(編者が)やはりこれも新規更新をすべきであると長年思いつつも、何もしないまま放置してきてしまった、という反省を込めて、暫定とのタグをつけておく。 大都会用語辞典 用語辞典などまさに「現役」集団の文化が反映されているべきだが、内容的な更新は為されないまま本日に至ってしまった。これを表立って用語辞典として掲げるのも如何なものかと思うのでまずこれに暫定タグをつけた。 編者の心積もりでは、用語ごとに通用世代の情報も付加した形で新しい用語辞典を作ろうということになっている(用語ごとに通用する年数は異なるため、一概に削除することもないだろう。中には今でもなお通用するものもあろうし、また、先達と会話する時に役立つということもあるだろうから、現役世代の用語でなくても載っていてよいと考えている)。 犬 旧犬都合のコンテンツである。犬都合概念自体、そもそも強く人に依存し、世代文化に密着していたため、生成当時の方々の活動休止もあって旧犬都合コンテンツもお蔵入りとならざるをえないと言える。 と言っても、大都会用誤辞典(現代では「用誤辞典」自体解説を必要とするタームと言えよう)などは現代でも完全に無価値というわけではなく、用語辞典同様に、Up to Date な形で再編し得るものと思っている。
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無双OROCHI3 概要 あらすじ 特徴・新システム モンスター・カオスオリジン 神術 覚醒・無双極意・神格化 ヒット数 陣地 戦場 モード 評価点 無双シリーズトップクラスの爽快感 アタッカータイプのバランス改善 その他アクションシステムの改善 成長要素・武器強化要素 キャラクター BGM 賛否両論点 神格化 ゲームバランス ストーリー BGM その他の賛否 問題点 ストーリーの完成度 キャラクター描写 参戦キャラクター アクション面 キャラクター性能の格差 武器属性のバランス その他アクション面 モンスター 劣悪なUI やり込み要素の少なさ・面倒くささ 過去作から劣化したシステム その他 総評 余談 その後の展開 無双OROCHI3 【むそうおろち すりー】 ジャンル タクティカルアクション 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4Xbox One(海外版のみ)Microsoft Windows(Steam) 発売元 コーエーテクモゲームス 開発元 コーエーテクモゲームス(オメガフォース) 発売日 【Switch/PS4】2018年9月27日【Win】2018年10月16日 定価 通常版 7,800円Deluxe Edition 11,300円 レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 シリーズファンから不評 ポイント 新たな舞台は神話の世界圧巻のプレイアブル170人とシリーズで随一の爽快感批判の多いストーリーとキャラクターごとに待遇格差新規ユーザーの好評に反し古参ユーザーほど不満高め既存ファン向けのお祭り作品としてはあまりにお粗末 無双シリーズ 概要 『真・三國無双』と『戦国無双』に登場する武将が一堂に会する『無双OROCHI』シリーズのナンバリングタイトルで、前作『無双OROCHI2』から7年ぶりの完全新作となる。 三國からは『真・三國無双7 Empires』までに登場した計83人。戦国からは『戦国無双4-II』までに登場した計56人。 さらに『無双OROCHI』シリーズオリジナルキャラクター25人と新キャラクター5人、そしてついにプレイアブル化したアイツを加えて総勢170人となった(*1)。 ストーリーは『無双OROCHI2 Ultimate』の最終章である8章ではなく、無印版『無双OROCHI2』のトゥルーエンド後のシナリオとなっている(*2)。 イメージソングは新キャラクターであるアテナを演じる三森すずこ氏が担当している。 あらすじ ――世界は再び融合した。再び集まった英雄たちは、新たな戦いを繰り広げることとなる。不可思議な事態の謎を解き、元の世界に戻る鍵となるのは、絶大な力を秘めた八つの「腕輪」。それを巡り、英雄たちはそれぞれの信念をもってぶつかり合う。やがて背後に見えてきたのは、オリュンポスの神・ゼウス。かつて遠呂智と戦った異世界を、再び創り出した彼の目的は何なのか……謎を解き明かすため、英雄たちは神々と戦うことを選ぶのだった。(公式サイトより) 特徴・新システム 基本的には旧『無双OROCHI』シリーズと似た部分が多いが、大幅に変化している要素や追加された要素が多数存在する。 モンスター・カオスオリジン モンスター 通常の敵とは違う異形の怪物。武将の数倍の体躯をパワフルに振り回す「サイクロプス」や、戦場を巨大な翼で飛行し炎、氷など様々な属性を持った砲撃を仕掛けてくる「グリフォン」に加え、魔法によって広範囲を攻撃してくるフードを被った魔術師の幽霊の様な風貌の「レイス」と、大きく分けて3種類存在する。 ストーリー中、レイスの派生種である「ファイアレイス」「巨大レイス」も登場する(しかし、何故かサイクロプスとグリフォンの派生種は登場しない)。 同社の『討鬼伝』の大型鬼を彷彿とさせるような存在で、中盤から出現するようになる。 これらの敵は、後述する「神術」以外の攻撃では、微々たるダメージしか与えられず、仰け反らない。 カオスオリジン 神の力の影響を悪い方向に受けて性質が変容した敵という設定。緑色に輝いており、ほかの敵とすぐに見分けがつくような外見をしている。 放置していると、周辺を「カオス」と呼ばれる緑色に変色した空間に変え、複数の兵士を召喚するとともに、自身を含めた周囲の敵を後述の「神術」以外の攻撃が効きづらい「ロスト」状態に変容させる。この「カオス」はカオスオリジンを倒すことで解除される。 ロスト敵を普通に攻撃した場合もほぼダメージを与えられないが、代わりに神術ゲージが回復する。 撃破すると巻物を落とし、後述の条件によっては巻物の質が上がったり『真・三國無双』での覚醒印に相当し、使用することでプレイヤーを一時的に強化状態にする「神力の雫」と呼ばれるアイテムを落とす。 神術 前作の武将それぞれに用意された、無双ゲージ消費のサブ必殺技「タイプアクション」が廃止された代わりに、新しく「神器」という装備が全16種類存在し、それぞれ武将ごとに割り振られている。今作から参戦した一部の武将は上述した16種とは別の専用神器が設定されている。 この神器を使って行うアクションが神術である。使用には神術ゲージという専用のゲージを消費する。「通常神術」「チャージ神術」「固有神術」「騎乗神術」と4種類とチーム全員で発動する「合体神術」が使用可能。 基本的に前作のタイプアクションと同様、ゲージさえあればいつでも使用可能。神術ゲージは基本的に時間経過で自動回復し、無双ゲージなどよりも格段に回復速度が早いため、積極的に使用することが推奨される。 前述したカオスオリジンやそれの生み出す「ロスト」に攻撃すると、神術ゲージが大きく回復するため、上述した特殊な敵はヒット数を貯めた後この神術でとどめを刺す事が前提となる。 「通常神術」「チャージ神術」 神器ごと共通の攻撃。通常神術は神術ゲージを少量、チャージ神術は神術ゲージを全て消費する。 通常神術は基本的に隙が少なめで、すぐに別の攻撃から繋げられるため、後述するヒット数稼ぎやコンボの継続に重宝する。 チャージ神術は後述のヒット数によって威力が増加する大技。 「固有神術」 神術ゲージ全てと無双ゲージを半分消費して使う武将毎に固有の必殺技。 チャージ神術同様、攻撃ヒット数に応じて威力が上昇する。 「騎乗神術」 神器を使用し、操作した瞬間にノーモーションで乗馬する。過去作のように馬が来るまで待つ必要がなくなり、大幅に使い勝手が良くなっている。その代わり武将の移動速度を上昇させる要素はほぼ廃止されている。 「合体神術」 前作の合体技に相当するもの。敵への攻撃で「合体神術ゲージ」が溜まると発動できる。増加量はダメージに依存し、無双攻撃・チャージ神術・固有神術といった大技はよりゲージが増えやすい。 周囲の敵に大ダメージを与えると共に、操作武将のアクションタイプ毎に異なる付与効果を獲得し、さらに雑兵から今作のお金に相当する貴石を取得できる。 覚醒・無双極意・神格化 「覚醒」「無双極意」 「カオスオリジン」の項で触れた「神力の雫」を使用することで、一定時間、『真・三國無双』のキャラは「覚醒」と、戦国無双キャラは「無双極意」と呼ばれる原作でも存在した強化状態になることができる。 この際は武将の能力がアップし、無双ゲージが溜まっていれば三國・戦国武将それぞれ「覚醒乱舞」「無双奥義・皆伝」という大技が使用出来る。 ただし、覚醒乱舞、皆伝を使用すると、強化状態は強制的に解除される。(*3) 「神格化」 趙雲、真田幸村、曹丕、石田三成、関銀屏、織田信長、井伊直虎、呂布(*4)は「神力の雫」を使用すると「神格化」という別の強化形態になる事が出来る。 神格化すると衣装が神々をモチーフとしたものに変わり、無双ゲージが自動回復する・神術ゲージの消費が無くなる・固有神術が神格化専用の強力な技になる、といった付加効果を得られる。 コマンドは覚醒と同一だが仕様上は「覚醒と同時に発動する別の能力強化」という扱いで、神格化状態の有効時間は覚醒状態とは別々に計算され、覚醒終了後も神格化は一定時間持続する。 ヒット数 本作は従来作よりヒット数に重きが置かれ、300ヒット、1000ヒットを達成するたびに画面に大きく通知されるようになっている。連続ヒットとなる判定も前作より大幅に伸びて、敵兵一塊殲滅→馬で移動→次の塊に攻撃が余裕で間に合うほど。 前述したチャージ神術や固有神術は、このヒット数に応じて威力が上昇する仕様になっているため、ガンガンヒット数を稼いだ方がより強力な攻撃が行なえる。なお、チャージ神術、固有神術を使用すると、ヒット数はリセットされる。 ヒット数を稼ぐメリットは他にも「カオスオリジンのドロップ品のグレードが上がる」「カオスオリジンが神力の雫を落とす」「スピードタイプの攻撃力が上がる」「一部の武器属性が現在のヒット数に応じて発動する」といった物がある。 陣地 前作のキャラクターを操作して動き回れる拠点は廃止され、メニュー画面のように項目を選択する形式になった。 武将強化・武器練成関連に加えて、新たに「陣地強化」「武者修行」「模擬戦」が追加された。 「陣地強化」 お金に当たる貴石や希少石を消費して、武将全員の能力値の底上げ、ショップで買える武器練成素材の追加が行なえる。 「武者修行」 加入済みの武将3名を選択し、通常戦闘を3戦するまでの間使用不能になる代わりに、帰還時に経験値・神密度が上昇し、武器・武器練成素材を獲得出来る。 内容は3種類あるが、単純に経験値・親密度・練成素材のどれを一番多く取得するかの違いのみとなっている。 なお、親密度は前作などの様に関係キャラ毎で個別に上昇ではなく、全員が一つの親密度ゲージのみ設定されているので上げる手間が大幅に軽減されている。 「模擬戦」 専用マップで戦闘を行える。一々戦場に出る事無くアクションの確認が行えるトレーニングモードである。 戦闘中は無双ゲージといった各種ゲージが自動回復しており、神力の雫も常に所持状態のため自由な戦闘が行える。操作キャラも陣地に戻らずにその場で変更する事が出来る。 陣地画面では背景に選択中の武将3名がバストアップで順番に並んでおり、立ち位置と性別で違う動きを時々する。 戦場 「武将強化」 本作はレベルアップした際にスキルポイントを獲得でき、武将毎にそのポイントを消費してスキルを開放できる。 従来はレベルアップで増えていた通常攻撃の回数やチャージ攻撃の種類は、このスキル開放で増やす仕様になっている。 武将の戦闘タイプ 前作のテクニックとワンダーが統合されて「テクニック」「スピード」「パワー」の3タイプに戻った。スキルはそのタイプ毎に設定されているが、三國武将は空中乱舞が、OROCHI武将はタイプ毎の専用スキルがある。 装備品が廃止され、過去の一部の装備品の効果は武将強化で修得するスキル扱いになっている。 前作でドロップ品を自動取得するアイテムの「五十鈴」は、本作では仕様として最初から常時発動している。 戦場に登場する武将の親密度上昇ミッションが廃止され、新たにステージ毎に設定された「挑戦目標」が用意された。 「敵兵を○体撃破」「○分以内に××する」などの条件が各ステージにつき3つ用意されている。達成すれば武将強化で使用するポイントを増やせるアイテムが手に入る。ちなみに初回達成時のみ報酬が高めになっており、クリア後は貴石や経験値になる。--前作の仙界武器にあたる「ユニーク武器」の取得条件が統一。「クリア後に解禁される難易度『修羅』でステージ毎に指定されたキャラを使い、挑戦目標を1プレイで3つとも成功させる」となっている。 モード 「ストーリーモード」を除いて『無双OROCHI2 Ultimate』まで存在したモードは消滅した。新モードとして、オンライン対戦に特化した「バトルアリーナモード」とDLCの「チャレンジモード」を入れた3種類となっている。 新要素の「バトルアリーナモード」はプレイヤー3人vs3人の計6人で対戦するモードで、プレイヤーの使用できる武将は2人まで、一部神術が使えないといった制約の元で、フィールドの拠点を奪いあう陣取り合戦になっている。 戦闘に参加する事で手に入るポイントを使用して、新たなキャラや武器の解放を行う。 「ストーリーモード」とは完全に独立しており、キャラの解放状況やレベル、武器等は一切反映されない。 評価点 無双シリーズトップクラスの爽快感 特に神術の追加が大きく攻撃性能をインフレさせており、画面に映るほとんどの敵を吹き飛ばすほどの大技を使用できる。 北欧神話やギリシャ神話の要素が大幅に組み込まれた壮大な設定に合わせるように、新要素が全体的エフェクト過多でとにかく派手で豪快な演出がなされている。 神術による攻撃の自由度 地上なら神術か乱舞以外ならどの技でも神術でキャンセルでき、絶え間なく攻撃することができる。 騎乗神術は浮かせた敵に騎馬攻撃でコンボを繋げることもできるなど、単に乗り降りの便利さだけでなく、攻撃にも転用できる。 合体神術は前作の合体技より防御面は弱体化したが、演出のテンポが良くなり、殲滅技としての性能が向上している。 高難易度では攻撃が得意な神器で強敵に挑む、敵を集める神器を使ってからコンボが得意なキャラにチェンジしてコンボを繋ぎ合体神術を叩き込むなどのテクニックも披露でき、上述の要素も相まって非常に高い爽快感を得られる。 グラフィックはもちろんキャラクターもフィールドもエフェクトも実に美麗でシリーズトップクラスの出来。 PS4の『7 with猛将伝』では肌のテクスチャに違和感があったが、本作では修正されている それぞれのシリーズからの流用と言ってしまえばそれまでだが、170人ものキャラクターで別々のアクションを楽しめるのは特筆に値する。 (PS4/Win)フレームレートも安定しており、極端な低下は見られない(Win版はPCスペック次第)。 アタッカータイプのバランス改善 3種類のタイプそれぞれの火力上昇効果とキャンセルアクションが分かりやすく整理され、一定の強みは保証できるバランスになっている。 パワータイプ 待望のキャンセル手段であるガードキャンセルが追加され、全てのタイプにキャンセル技が追加された。ハイパーアーマーと合わさって堅実な攻めが可能に。 テクニックタイプ 前作ではさまざまな要素から不遇だったが、クリティカルヒットのダメージ倍率が上昇し、全攻撃に適用されるようになったこと、ワンダーから受け継いだ攻撃力が高い影技による攻撃のキャンセル(*5)が追加されたことで大幅に使い勝手が良くなった。 スピードタイプ 空中ダッシュが、スキルを習得することで2回連続で発動できるようになった。さらに、前述したようにヒット数に応じて与ダメージが上昇するようになったので、他のタイプにも劣らない火力を出せるようになった。 『2』で問題だったアタッカータイプとキャラクターのミスマッチ(鈍重なモーションにキャンセル手段の少ないテクニックタイプを組み合わせるパターン)も、ある程度は改善されている。 その他アクションシステムの改善 無双ゲージ ごく微量ながら攻撃で溜まるようになった。とはいえ微量なので吸活はまだまだ必須だが。 固有神術以外の神術は無双ゲージを使わないので、タイプアクションのようにゲージを気にする必要性が少なくなっている。 スイッチコンボ ゲージ消費やトリプルラッシュへの派生はなくなり、スイッチコンボに敵を引き寄せる竜巻が発生するという便利な技に変更された。 援護攻撃 自動発動オンリーになり、ゲージ消費が無くなった。技自体は『2』同様被弾するとメインチームメンバーが竜巻を起こし敵を吹き飛ばすという仕様に変わりはなく、敵武将に先手を取り辛いキャラはこの技を起点にするのも選択肢に入るほど。 ダッシュチェインの廃止 ダッシュ攻撃から硬直無く通常攻撃に派生できる仕様に変更。戦国無双4でダッシュ攻撃は削除されていたが、本作はどのキャラクターも走りからダッシュ攻撃が出せるようになっている。 前作のダッシュ攻撃からのチャージ2派生は消去されたが、戦国無双キャラの神速攻撃の派生を妨げないため、特に不自由はない。 『無双☆スターズ』から導入されたロックオン機能も続投。 台詞渋滞の改善のための工夫 過去作で戦況メッセージがたまり渋滞を起こした結果、先に進みたいのに門が開かないなどの問題が起きることがあったが、本作は武将の討ち取り台詞がウインドウを表示して喋るのではなく効果音扱いのボイスになったり、「○○を撃破!」の表示が画面右隅に専用のテロップとして表示されるなどしてメッセージ量を削減する工夫がされている。 チェックポイントの導入 ステージ進行時、規定目標達成時に自動で進捗が記録される。任意でのやり直しこそできないが、死亡してもすぐにコンティニューができる。 成長要素・武器強化要素 アクションの成長がレベル13分のスキルポイントを消費すれば、最短で全て習得できるようになり、前作より簡単かつ早くすべての技で暴れられる。 武器融合システムを廃止し、武器属性のパーツを素材としてストックできるようになった。 過去のシステムでは「欲しい属性が付いた武器がドロップするか、ショップに並ぶのを待って武器融合をする」か「属性の珠を手に入れて武器に装着する」必要があったのだが、それらの手間が全てなくなった。 前作の珠による属性付与は、その珠を手に入れるために素材を集める必要があり、全武将でそれぞれの武器強化のために素材を集めるとなるとかなりの手間がかかったが、今作は属性パーツは一部レア属性以外はショップで貴石を消費して直接購入することが可能になったので、ある程度の属性を揃えた武器を作ることは容易になっている。 武器の格納数が20個に増えた。 前作から倍以上増えており、プレイヤーの目的にあったさまざまな武器を練成することも手軽かつ容易にできるようになった。 キャラクター 武将同士の掛け合い・友好会話 武将達は前作までの記憶を失っているという展開になっているためか、前作までとは違った組み合わせでの掛け合いが多く用意されている。 前作は親密度を上げることで見ることができる「友好会話」が、親密度を上げること自体に時間がかかるため手間がかかったが、本作は人数が多いなりに上げ易いだけでなく上限も低くなり、簡単に会話発生させられるようになった。 友好枠の武将を同時に編成すると専用の台詞を言うようになり、作品の枠を超えた絆を堪能できる。 初登場時から「なんか似てる」と言われ『無双OROCHI』での掛け合いが期待されていた「賈充」と「黒田官兵衛」はあるステージで2人揃って現れるなど、戦場においてもツボを押さえた組み合わせを見ることができる。 シリーズにおいて基本的に司馬昭のかませ犬のような扱いだった諸葛誕が、今回は自軍に孔明など軍師が揃ってきた時期に、家康と共に本能寺防衛のために軍師として抜擢されるという過去作を考えるとかなりの厚遇を受けている者もいる。 メインストーリーには後述する問題点があるが、サイドストーリーは掛け合いや攻略手順などに多様性が見られ高評価。 BGM シリーズ恒例の過去曲は『真・三國無双2』の関羽千里行や『戦国無双2』の関ヶ原等の人気の高いBGMから『真・三國無双3』の官渡の戦い等の意外なBGMまで、様々なチョイスがされている。マルチレイド2からも使用されており、使い所もよく好評を博した。 アップデートで陣地や戦場のBGMを自由に変更出来るようになった。シリアスなステージでコミカルなBGMを使用して雰囲気をブチ壊す事も好きに出来るのは好評。 賛否両論点 神格化 発売前から「特定キャラクターの優遇」が顕著に出ている。 特に公式が「人気投票の結果神格化に選んだ」とされている4人は、他の4人と比べると選考基準が不明確であった。 石田三成は人気投票で1位、関銀屏は全体の人気投票で6位ながら女性に限れば1位であるが、曹丕は人気投票5位、井伊直虎は人気投票9位、女性に限定してもガラシャにつぐ2位である。 キャラゲー要素を強く押し出したシステムであるため設定や歴史などと無関係な基準でキャラが選ばれるのは仕方ないという一方、歴史上大きく活躍した武将を差し置いている事(*6)や、蜀は2人神格化しているが呉は0人という勢力別の格差など腑に落ちない点もある。 モチーフとなるギリシャ神話が今までの世界観とまるで異なるため当然の事か、『マルチレイド』シリーズと同じく原作の世界観から衣装があまりにも浮いている。 信長は唯一の日本神話モチーフだが、それ以外の神格化キャラのほとんどが、古代ギリシャ人のような緩い布を羽織った姿になってしまいとにかく露出度が多い、固有神術の演出もかなり独特で賛否の分かれる物がある。 花弁とオーラの様なエフェクトで処理落ちを誘発する関銀屏や、技演出時のフェイスアップで衣装の装飾で顔が見えない曹丕など、デザイン以前の問題点も存在する。 ゲームバランス 元々インフレ気味なバランスの『無双OROCHI』シリーズであるが、本作は特にプレイヤー側の武器練成による底上げが暴力的に強い。 顕著なのは「吸生」「吸活」属性の仕様変更。今までは属性が付与される一部攻撃でのみ効果を発揮していた本属性だが、今作はなんと全ての攻撃に適用される。敵集団を何回か小突くだけでゲージがあっという間に回復するため、攻撃し続けることが出来るならばおおよそやられることはまず無い。その代わり、 高難易度モードでは強敵ほとんどが一撃死の攻撃持ち という極端な調整になっている。 前作では強力な武器属性と特定の戦法に頼らなければ高難易度ステージのクリアが困難な武将(石川五右衛門、今川義元などが顕著)もチラホラ居たが、本作では武器属性さえ揃えれば、全ての武将で全てのステージをクリアするのも難しくない。 ただし、クリア可能と言っても武将個別の性能は「まぁクリアは出来る」と「負ける方が難しい」と言った具合に落差が激しい。この点はのちの問題点の項目で述べる。 前作のような初心者が高難易度ステージを円滑にクリアするためには特定のキャラクターを使わなくてはいけない、という部分は大きく改善されたが、純粋なアクション面では大味になっているとも言える。 ただし後述するモンスターや敵将との戦いにおいても 敵味方共に攻撃力が高く 、勝負がつくのは一瞬のため先に強力な攻撃を当てた側が勝つ「殺るか殺られるか」といった形の戦いになってしまう。 敵が無双武将の時は無双乱舞・奥義の前兆がわかりにくい事もあって、画面外からの無双攻撃で即死といった状況も起こりうる。 分かり辛さが際立っている武将は賈充。元々攻撃に移るまでの動作が小さく、無双乱舞エフェクトも最小限なこともあり、遠目には無双乱舞を発動した事に気付く事が極めて困難である。 新キャラクターのアテナ、アレスも無双乱舞の範囲が非常に広く回避が難しい。 石化という固有状態異常を扱うアテナは、事前動作によってこちらを石化状態にして動きを封じてくる上、特定の攻撃を石化した敵に当てると破砕して大ダメージを与える特性も持っている。これを食らうと低難易度でも即死級のダメージを受けることになる。仮に破砕されずに済んだとしても、攻撃を受けるまで一切の行動を取ることが出来ないため、石化された時点で致命的なダメージを受けることが確定してしまう。 しかし、プレイヤー側は後述する属性や神術によるコンボがとにかく強力なため、対処が困難な程の大群相手でもない限り、最初から最後までどんな強敵も「攻撃される前に怯ませて瞬殺」という呆気無い戦い方が簡単に出来てしまう。 結果として「どんな強敵でも楽々に倒せる戦法が簡単に可能」「思考の埒外からの一撃死しか死因がほぼ無い」という2つに集約される。楽な操作で敵をボコボコにする無双感を味わえる一方でプレイヤースキルの向上意欲や、やり応えのある戦闘とは真逆の難易度設定となっており、前作までとはまた違った形で大雑把なバランスになっている。 ストーリー 本作のメインストーリーには前作の設定を基に進むことが多い。 これは旧作のプレイヤーにとってはファンサービスとしての意味合いが大きい。 反面、特に後半においてその点が多数話の大筋に絡むため、新規プレイヤーは置いてきぼりを食らいやすい。一応あらすじ機能で大まかな過去作のストーリーは分かるようにはなっているが、充分とは言い難い。 関係がリセットされた意味が無いと考える事もできれば、前作ネタに過ぎないと捉える事も出来る。また、この作品が「続編」である以上は大なり小なり前作の要素が多いのは当然といえば当然なのだが、ストーリーの大筋含めて当の前作ネタの扱い方が「以前こんなことがあったような」「この会話、以前もした覚えがある」に大別出来るほどにバリエーションに乏しく、会話の端々に思いついたかのように差し込まれる素材程度の扱いであり、後述の問題点であるストーリーの陳腐化の一助となってしまっている。 『2』の主人公格の3人が推奨メンバーに設定されているステージが終盤に用意されている。絶望的な大群を相手に3人が立ち向かうという内容自体は熱いのだが、『2』を想起させる会話は「なぜか俺たちならやれる気がする」「前もこんなことあったような」と触れられる程度。前後の展開でも、そのステージでその3人が選出される必然性や必要性も存在しない。 BGM ギリシャ神話との絡みに合わせてか新規楽曲の雰囲気も全体を通してオーケストラ調が強まっている。普通に名曲と考える人も居れば、無双の雰囲気にそぐわないと考える人もいる。 『真・三國無双』『戦国無双』から採用されたBGMのほとんどが原曲ではなく、今作特有のアレンジ版「TRINITY MIX」が採用されている。 総じて過剰なアレンジで原型を留めていない物も多く、特に神格化武将の専用BGMはほとんど別曲の様な印象を受けるほどの大幅なアレンジがなされている。 別曲の様な感覚で楽しむこともできるが、原曲の魅力が損なわれておりアレンジの意味が無い、原曲を普通に流してほしかったと考える人もおり、賛否両論がはっきりと分かれている(*7)。 またこれは無双シリーズ全般で大なり小なりあるのだが、本作はエフェクト同様に戦闘時のSEも派手なのだが、それらにBGMが紛れてしまう場合も多くBGMの聞き分けを一層困難にしている。 その他の賛否 アップデートにて新要素「特殊組み合わせ」が登場。3~5人の特定の組み合わせを武将編成に入れることにより戦闘中に特殊な効果を発揮する様になった。 発動する効果自体は「戦闘開始時神力の雫所持or合体ゲージ満タン」「300人撃破毎に攻撃or防御or移動速度2倍」と種類は少ない。ただ効果も便利ではあるが無くても困らない物なので組み合わせを強制される事も無いと言える。 組み合わせは170人全員を網羅しておらず、内容もOROCHI内の人間関係やストーリーでの関係性ではなく容姿、武器、性格などの見た目や、原作無双での立場や行動の共通点、または歴史上での人間関係などで決められており、組み合わせ効果が発動しても友好武将で組み合わせた時の様な固有会話なども何も無い。 一覧表はあるものの、初期状態では武将そのものはシルエットの状態で隠されており手探りで組み合わせを見つける必要があるが、関連性がわかりにくい物も多く、シルエットも見難いので探すのは大変。武田信玄などは顔アイコン一杯まで埋まっているのでシルエットではなくただの黒い枠になってしまっている。 上記の様な仕様で、そもそもクイズ形式の様に隠す意味も薄い要素なので、探す楽しさよりもストレス要素が強くなってしまっている。練り込み不足で物足りなくはあるが、単なるオマケ要素と言ってしまう事も出来る。 Switch版について PS4版に比べフレームレートが低く不安定。 最大30fpsで無双奥義などでエフェクトが増えると15~20まで下がることも多い。 一方でSwitchというハードの特性上携帯ゲーム機のように持ち運びできるため、手軽に育成や武器集めの作業が可能というメリットはある。 更にPS4/Winと違い、万が一停電になっても携帯モードに瞬時に切り替わるため、強制終了や復旧まで待つと言ったデメリットは防げる(下記のチェックポイントも参照)。 ただし、ドックから取り出す手間もある。ドックが近くにあれば良いがテレビと距離を取ってプレイしていた時、難易度修羅で戦闘中に電源が落ちた場合、その間にフルボッコにされて敗北という事もなくはない(+ボタンでストップは掛けられるが…)。 どちらを重要視するかで評価は分かれるだろう。 問題点 前作の完全版である『2 Ultimate』が圧倒的な完成度を持っていたためか、本作は様々な点で旧作をプレイした人ほど粗が目につく。 ストーリーの完成度 本作最大の問題点ともいえるもので、とにかく完成度が低い。 基本的に「敵対勢力が変わっても同じ事の繰り返し」だったり「やる人が変わるだけで内容自体は前の展開と同じ」といったような流れが最後まで続く。 また「意味深なセリフや行動を取る人物」が非常に多く登場するのだが、後から考えても「何がしたかったのかわからない不可解な行動」だったり「そもそも意味が無かった」「むしろ状況を悪化させる行動だった」といった肩透かし展開ばかりになっている。 「敵を裏切る機会を窺っていた」という扱いで敵として登場するキャラがかなりの数いるのだが、三成、曹丕といった一部のキャラクターを除いて、大半のキャラはそういったように見える伏線はない。そのため加入直前まで敵に100%協力しているようにしか見えない。 とあるキャラが合流する際にこの事実がわかるのだが、それ以降の敵の大半は「今は敵を騙すために戦うフリをしよう」と打って変わった態度で襲ってくるようになり、事実発覚前との態度の差が凄まじい。 柳生宗矩は、序盤から終盤まで多くの戦場で敵として登場するのだが、それまで味方に何かしらの貢献をした描写は一切無い。仲間になるのが終盤のため出番も多く特に目立つ(*8)。 他にも「不倶戴天の敵と轡を並べていたが、特に信念や理由は無かった」「自軍に裏切り者がいる事を知っていながら、教えるどころか馬鹿にする態度」「なにやら策謀を練っている様だが別に何も無かった」「実は元々騙して利用している相手なのに離反されたら憤る黒幕」など、伏線の回収を投げ出した様な展開が多数。 神格化に選ばれた8人がメインになると発売前から明言されていたが、とにかくムービーシーンもそのメンバーが登場するものが多く、ステージの半分以上が神格化武将を軸にして話が進む。 そのため半ば「神格化8人の物語にサブキャラが100人近く登場する」という状態に見えるほどの出番の格差がある。 「加入すると出番が無くなる」というパターンが圧倒的に多く、逆に敵将で居る時間が長ければ長いほど出番が多くて目立つという状態にもなっている。中にはこれと言った出番も無いまま、とりあえず他の武将とともに加入するなどどこにも存在感のないキャラクターがいる。 神格化武将の中でも「井伊直虎」が初期キャラということもあり、序盤、中盤、終盤にかけて出番やセリフも多く、自軍最初に神格化を貰えるなどストーリーの主人公格になっており、8人の中でも出番の格差はある(*9)(*10)。 突然の大活躍の末に、周囲の人物からの褒め殺しと言える賛美の応酬があるなど物語の展開でも非常に優遇されている。極端なものでは、味方の曲者軍師法正の思惑通りに進む戦況に理解が追い付かず慌てふためいていただけにもかかわらず、戦況が好転するステージ後半になると「直虎殿の思いやりのおかげで戦況が好転した」と理解に苦しむ賞賛がされているほど(*11)。 また、「いわゆる人の子に過ぎないものの、三國と戦国の垣根を超え人の力を結集することよって人智を超えた存在に立ち向かい打倒する」というカタルシスが『無双OROCHI』シリーズのストーリーの根幹を構成する要素の一つだったが、「神器」「神格化」などの「神の力を間借りして戦う」要素がそれらの否定にも繋がっており、更には神格化が無ければ抵抗すらままならないにもかかわらず、あたかも人の力によるものであるとストーリー中再三に渡って強調される為、一層演出がちぐはぐなものになっている。 評価点にもあるように、サイドストーリーは非常に魅力的なものがそろっているだけに、余計にメインストーリーの完成度の落差が際立っている。 ただし、出番と言う面では神格化武将もサイドストーリーで出番がしっかりあったり、ガラシャのように「味方としての出番自体は非常に多いが、本筋に関わるステージにはほぼ出てこない」という極端な例も存在する。 本作のストーリーと世界観の原案及び監修は、『幻想水滸伝』シリーズの村山吉隆氏が担当したと宣伝されており発売前は多くの期待が寄せられていたものの、結果として上述の問題点が指摘されることになった。氏の他作品を知るファンからは『転生學園月光録』『ツキヨニサラバ』などの作品のストーリーの問題点と本作での問題点が共通しているという指摘もある。 前作の5章以降のメインキャラである応龍、玉藻前、九尾の狐とシリーズおなじみの遠呂智、真・遠呂智の5人は陣地強化がアンロック条件となっており、前者3人にはサイドストーリーすらない。 遠呂智及び真・遠呂智は当然ながら本編に登場し、一方ストーリーの戦場での出番が一切無い哪吒(人型)や酒呑童子(*12)はストーリー進行で解放されるなど不可解な仕様になっている。 これらのことは170人というキャラクター数を考えれば割り切りも必要と考えることもできるが、前作は140人超でも本作以上の会話イベントが多数用意されていた。 また、前作ではサイドシナリオ加入で本編には登場しないキャラたちには専用ムービーがあったのだが、本作ではそれすらなくなってしまった。 前作との矛盾がある 概要で述べたように、本作は『2』のトゥルーエンドの続編(*13)のはずなのだが、なぜか本作とは繋がらない『2 Ultimate』の追加ストーリーでなければ判明しない出来事を踏まえた台詞が存在している。 なお、『2 Ultimate』で判明した要素が『2』のトゥルーエンド後に判明する可能性はかなり低く、それに対しての補完もない。 特に終盤はそのことを前提として話が進むため、前作のストーリーをしっかり追っていた人ほど混乱することになる。 キャラクター描写 記憶を失った設定でキャラクターの関係性をリセットしているにもかかわらず、友好会話などの掛け合いの内容が「褒め合い」に終始するだけの無難なものが大半になっており、面白みに欠ける上に会話内容が薄い(*14)。 操作武将として選んだ武将のセリフが前作までと比べ大幅に減っている。 操作武将への称賛セリフも前作までは親密度での変化や専用の掛け合いが多数存在したが、本作は原作シリーズでの専用セリフ以外は全て汎用のみになっている。結果として「戦国武将と三國武将の作品の垣根を超えたクロスオーバー賞賛」という、シリーズを代表する要素が消滅してしまった。 原作と比較しての違和感 こういったお祭りゲーではキャラクターをわかりやすくするため特定の個性を記号化、誇張する事(*15)が多いが、その弊害を受けているキャラが非常に多い。 例えば于禁は原作だと「宴に出ると場の空気が悪くなるのであえて宴に出ない」という考えで宴そのものを否定していないのに、本作では宴そのものを否定し、稲姫と共に宴を止めるような言動、行動を行なうサイドストーリーが存在する。(*16) また直虎の謝罪連呼と、銀屏の非力アピールはこの二人が神格化武将のため、物語序盤から終盤まで様々な場面で聞き続ける事になる。なまじ発言数がとにかく多いのでいくらなんでもしつこく感じてしまう。特に銀屏は神格化という明確なパワーアップ形態を得たうえでの発言のため、人によっては嫌味にすら聞こえてしまう。また、絶大な力を手に入れてなお自分の力を正しく認識出来ていないとも受け取れるため、いくらそういうキャラクター性だと語られても誇張が過ぎる。 なお170人もいる関係でモブ武将が少なくなったのだが、大将クラスでもない限りは話に絡んでこないため、存在感が無くなってしまっている。終盤まで敵対し、特別な会話もそれほど多くなく「ちょっと強いモブ武将」と揶揄される龐徳が代表的な例。 また、今回貂蝉と同じ戦場に立つ機会が皆無な上、原作では敗走した際歴代作品の貂蝉敗走と同様に激昂する、『真・三國無双7 猛将伝』のPVで「俺の娘に手を出すなよ」とネタにするほど溺愛していた呂玲綺に対し、今作では激昂するどころかネグレクトを彷彿させるレベルで興味を持っていない呂布や、宿敵として描写され続けてきた平清盛と特に深い理由もなく共闘していた源義経など、特定の個性を誇張する以前の問題で、そもそもキャラクター描写を間違えている(公式サイトの記載と矛盾する)キャラクターも存在する。 参戦キャラクター 前作で登場したコラボキャラは総リストラされた。 「原作の世界観を損ねる恐れがあり、かつ『真・三國無双』と『戦国無双』の武将の関係性を深く掘り下げるため」と明言されているが、前述のような内容から、その試みが活かされているとは言い難い(*17)。 特に今作はギリシャ神話が下地となっているため、アキレウスの不参戦を残念がる声もある(*18)。 未参戦キャラクター 『真・三國無双8』はシステムが大幅に変更されている関係上、『無双☆スターズ』で参戦している周倉以外のアクションを1から作り直す必要があるため、仕方がないと割り切ることはできる。 しかし『無双OROCHI2 Ultimate』では当時『真・三國無双7』発売後でOROCHIシリーズには未参戦だった『7』の新キャラはモブと言う形ではあるものの目立った出番が用意されていたが、本作では『8』で登場する新キャラはモブも削除・存在が抹消される憂いき目に遭ってしまった。 また、『真田丸』に関しては真田昌幸などの戦国シリーズで待ち望まれていた人気キャラクターがいること、すでに発売して随分経過していること、前述のようなシステムの根本的変更があった場合を除き、『無双OROCHI』シリーズは「その当時の最新作からキャラクターが参戦していた」ことを考えると少々腑に落ちない。 発売前の公式twitterにて「時代の流れがあるような作品は、本作に無理に入れ込むと元の作品の良さがなくなってしまうと思った」との発言が残されたが、そもそも真田丸に限らず原作である『真・三國無双』『戦国無双』シリーズが時代の流れを取り扱う作品であり、尚且つそれらをクロスオーバーさせた『無双OROCHI』シリーズの古代中国の三国志時代、日本の戦国時代など様々な時間軸や世界が融合している設定が骨子の混沌とした世界観で今更そこに拘る必要があったのかは大いに疑問(*19)。単純に手抜きの弁明以上の意味はなかったものと思われる。 アクション面 原作、前作と比べて特に無双乱舞などの既存アクションの性能の下方修正やエフェクトの削減があまりにも多い。 基準作品と比べて技の出が遅くなることで隙が増える、属性付与回数が減る・ゼロになる、攻撃範囲が狭まった事で敵の取りこぼしや、そもそも当たらないといったケースが多い。 エフェクト削減は些細な物から、魅せる技の演出を見る影も無い程減らしている物まであり、基本的に「派手さが消えている」状態である。 剣閃エフェクトが8割方省略され、移動しているであろうSEを鳴らし攻撃を当てた敵が振動しながら浮き上がっている様にしか見えなくなった徐庶の無双乱舞(*20)、雷の円形フィールドが削除された司馬師のチャージ攻撃6、画面を撃ち抜く演出が画面が割れる演出に簡略化された雑賀孫市の無双奥義皆伝、長大な斬撃から前方へ小さい斬撃を飛ばすものに変わり、エフェクト性能両面において改悪された関羽のチャージ攻撃6、画面を埋め尽くす豪雨が辛うじて目視できるかという小雨に改悪された素戔嗚のC4など、枚挙に暇がない。 全体的に既存アクションの攻撃力も低く設定されている。乱舞や奥義の火力低下も顕著。一方で旧作と同様に乱舞が非常に強力なままの武将も一部に存在しており、調整に疑問が残る。更に、原作からの仕様である「無双乱舞発動時に発生する、一定範囲の敵をスローにする判定」の範囲が極端に狭められており、おおよそ原作の半分以下になっている。空中乱舞を使用した際、高度によっては足元、もしくは目前に捉えている敵すらスローにならない光景は悲惨そのもの。原作で可能だった無双乱舞を絡めたコンボはこの改悪によって大半が不可能になっている。 無双乱舞と奥義は従来どおり無双ゲージすべてを消費してしまうが、神術とゲージ使用技は吸活の対象外になったので乱舞をメインに戦うのが難しくなった。 一応無双乱舞・奥義は合体神術ゲージの上昇量が高く設定されているため、武将ごとの攻撃範囲やヒット数を考慮すれば使用する機会がないわけではないが、逆に言えば「合体神術活用の為程度の意義しか持たされていない」状態である。 評価点にもあるように、神術という要素の導入で確かに大きな爽快感が得られるが、逆に言えば「無双シリーズ」の基本的なアクションによる「爽快感」が削がれるような調整になっている。 神術の強力さ 評価点の爽快感の向上に間違いなく貢献しているのだが、それゆえに非常に強力で(一部の神術を除けば)「とりあえず使っておけば正解」な万能アクションとなっている。 神術ゲージの回復量はチャージ・固有神術を連発するには全く足りないが、通常神術を連発することは容易であり「通常神術で浮かす→なんらかの攻撃→通常神術でスキ消し→なんらかの攻撃」のループが強力な戦法となっている。特に後述する神速攻撃と組み合わせるば難なく雑兵が消えていく。 システム的に神術の使用を強制される。 特徴の項で述べたカオスオリジンやモンスターには神術以外はほぼ通らないため、ヒット数を稼いで強力な神術で一気に片付ける以外の選択肢がない。 またカオスオリジンは「カオス」の仕様や「神力の雫」の入手にかかわるため無視する事も難しい。 敵武将も神術を使うが、この攻撃には「自分の神術を当ててカウンターを発生させる」ことのみしか対処法がない。 また、戦場の挑戦目標も「神術/固有神術/合体神術で敵を○○体倒せ」という要求が群を抜いて多い。 前述の無双乱舞・奥義の著しい弱体化やゲージ消費量の差を考慮した上で比較すると、多くの武将で「無双奥義/乱舞よりも固有神術の方が強力」という調整が為されており、上記の問題点も合わさり無双奥義/乱舞を使用する機会がさらに減少する。神術は無双ゲージの消費が半分であることや基礎威力の高さ、更にヒット数をリセットすることにより威力が上がるため多くの場面でこちらにゲージを回すようになる。 固有神術の基礎威力設定も不明瞭な部分が多々あり、多段ヒットしながら威力に乏しいものもあれば、低ヒット数ながら異様な高火力のものまであり調整が極端。 これらの調整から、「新規要素である神術を際立たせる為にその他既存アクションを著しく弱体化させた」と邪推される程に神術にアクションの比重が極端に偏っており、プレイヤー側が魅せコンボのような意図的なことをしようとしない限り、特定の高性能技や神術の連発で充分攻略が可能になってしまい、ゲームの単調さ、戦闘のワンパターン化を招いている。 安っぽい合体神術のモーション 前作2と比較すると、合体技のトドメのモーションなどが武将ごとに決まっている、カットインのカメラワークが控えの位置で異なるなど、武将ごとの個性が見られる部分があったが、今作の合体技に当たる合体神術時のモーションは、性別で異なるのみで、キャラクターごとに専用のモーションは存在しない。 更にSwitch版では、技演出において処理落ちが大きく目立っており、カックカクのプレイ画面はとても見れたものではなく演出スキップ機能が存在しないこともあり尚更煩わしい。 キャラクター性能の格差 本作はさまざまな面でキャラクターごとの殲滅力などの格差が激しい 武器属性 シリーズ通しての傾向だが、本作においても攻撃に武器属性が乗るか否か、何回乗るのかといった要素がその武将の性能そのものと言っていいバランスになっている。 この中で戦国武将は通常攻撃、チャージ攻撃、神速攻撃、特殊技の全段に確率で属性付与される原作から拡大解釈され、チャージ攻撃及び神速攻撃のほぼ全てに属性付与される。属性付与されない攻撃が通常攻撃の〆以外程度しかないため「常時天舞状態」とすら呼んで差し支えない程の強力な調整になっている(*21)。 一方、三國武将の方は、発売当初では属性が付与される攻撃が少なめに設定された『真・三國無双7 猛将伝』準拠の性能から殆ど調整が加えられておらず、武将によっては更にそこから属性付与回数を減らされている者もいたため、圧倒的な格差が構成されていた。 『2』では属性発動技について原作である『真・三國無双6』や『戦国無双3』から付与回数の見直しや、『真・三國無双6』のシステム上使用武器及びモーションが被っている武将はそれぞれの武将の個性に合わせたモーション再編成があったが、本作ではそういった配慮は一切なかった(*22)。 これでも旧作と比較すると「火力過剰気味な常時発動型の属性が増えた」「最新作由来の攻撃モーションの強力さ」もあり「属性が付与されない=無価値なアクション」の構図は大分淘汰されてはいるのだが、依然として「属性頼りのゲーム」「属性の付与回数が武将の性能」という点を覆すには至っていない。 なお、現在はアップデートにて、三國武将はEX攻撃に属性が付与されるようになり、複数回属性攻撃を与える技が増えたため多少性能差は減少した(*23)。 神器 意図的に性能差を出して個性を出しているとされているが、それを考慮しても使い辛い神術がある。 特に通常神器では「タラリア」の通常神術があまりにも当てにくく、コンボがしづらい。一応追加神器に切り替えれば解消出来るが有料DLCである。DLCがない限り神器は武将一人につき一つだけで付け替えが不可能な上に、他の神器に比べると移動距離が長すぎてコンボの中継としては使いにくさが目立つ。 一応、タラリア持ちは固有神術と呼ばれる武将固有の神術が強力に調整されているが、コストが高いので乱発できない欠点もある。 一方で周囲の敵を目の前に一瞬で吸引する「ハルパー」「グレイプニル」「カドゥケウス」(ケーリュケイオンのDLC持ち替え)、周りに水流で全方位に攻撃判定のある「トライデント」、攻撃範囲、攻撃速度の速い「十束剣」などといった強力かつコンボを簡単につなげられる強い神器もある。 このため強い神器が割り当てられた武将とそうでない武将ごとの性能格差に繋がっており、またいくつかの追加神器の中には既存の物と比べて完全上位互換的な性能の物がある。 なお、神器はアタッカータイプの固有アクションでキャンセル不可能、空中発動は一部を除いて不可能といった仕様になっている。同様の事がタイプアクションには可能だったこと、空中タイプアクションは即死回避のために有用だった故に廃止されたのが苦しい。この影響で戦国勢やOROCHI勢は「一度浮かされたら死ぬまで浮かされる」問題が再発している。ただし、賛否両論の項目にもあるように、そうなる前に火力でねじ伏せるか一撃で葬られるバランスになっているため、一撃で倒されることが少ない低難易度でのストレス要素になる程度である。 原作から失われた要素 武将性能のベースとなった『真・三國無双7 Empires』『戦国無双4-II』から失った要素の差が大きい。 『4-II』からは特殊技くらいのもの(*24)だが、『7 Empires』からはゲームの根幹にかかわるヴァリアブル武器システムと武器種の自由選択を筆頭に、ストームラッシュとヴァリアブルカウンターは撤廃、地上無双乱舞は二種のうち一種のみ、天稟アクションも一部の武将限定…と失われた要素が非常に多い。その失われた要素に強さを依存していた武器種・武将も少なくなかったため、性能格差の一因となっている。 無双乱舞も太史慈や大喬、黄忠などは前作から今作で変更される前の乱舞の方が威力や範囲も強力である上、新たに採用された無双乱舞も範囲、威力の両面で大きく弱体化している為、乱舞の採用基準にも疑問が残る(*25)。 『2』でもなかったとはいえ、無影脚はほとんどのキャラで未実装(*26)。 また戦国勢は特殊技のみといえど、特殊技が失われたことや前作のタイプアクションが消えたことで、それらを使って自身に強化効果を付与する技が立ち回りのメインだったキャラクターには死活問題がおきている。 これらの技の代替として固有神術を使用する場合が多いが、強化技としてみた場合、無双ゲージ半分というコストは前作のタイプアクションと比較しても重すぎるため気軽に使えない。 この問題は戦国勢のみでなく、卑弥呼や三蔵法師など一部OROCHI勢のような、強化効果前提で性能を発揮するキャラクターにも影響を与えており、強化効果を維持することに大きく悩まされる。 その代替である固有神術ですら強化が出来ない上杉謙信が一番苦しいと言われている(*27)。 神速攻撃が圧倒的に強力 前述のように下方修正を受けているものの、前述した常時天舞状態といえるほど属性が付与される仕様が組み合わさり、戦場を高速で移動しつつ広範囲に多段属性攻撃を叩き込めるという凶悪な強さになっている。原作では武将及び盾兵には効かず大きく弾かれるなどの仕様により他の技の仕様を促すことでバランスを取っていたが、本作では浮かせた武将を運ぶことができ、壁際では連続ヒットするようになり、雑魚から武将まで、一切の抵抗を許さず封殺が可能な超性能技になってしまった(*28)。 元々『戦国無双4』の時点でも神速攻撃が強すぎることは指摘されていたが、派生作が出るたびに「神速攻撃を弾いてキャンセルする兵種が増える」「敵の士気が高いエリアでは神速攻撃では敵を吹っ飛ばせなくなる、のけぞり時間が短くなる」等の調整が増えてきたのだが、本作ではその対象がモンスターのみ。そしてそれらも容易に神術や多段属性チャージ攻撃で無力化できることも追い風になっている。 特に前述した神器「ハルパー」等の引き寄せ+浮かせ属性を持つ神器とのコンボが凶悪で、くのいち、北条氏康等の「ハルパー持ち『戦国無双』キャラ」に斬属性LV10などの割合属性を搭載した武器を装備するだけで、通常神術と△ボタンの連打で全ての戦闘を難なく終わらせる事が出来る。 前方に集めることはできないが、敵を簡単に浮かせて無防備にできる「十束剣」持ちの織田信長、明智光秀もほぼ同様の戦法が取れる。 一応、「ハルパー持ち戦国無双キャラ」は固有神術の性能がそこまで高くは無いものの、ハルパーの通常神術は固有神術の威力を上げる条件であるヒット数稼ぎに全く困らない上、モンスターが相手の場合は特攻効果によるダメージ倍率増加も加わり、通常神術でヒット数稼ぎと敵を一箇所にまとめる→固有神術で一掃の一連の流れを組むことが極めて容易の為実質デメリットが存在しないも同然。ハルパー持ち武将でヒット数を稼ぎ、他の固有神術が強力な武将にチェンジして固有神術を使うという戦術も採ることも可能。 この戦法はゲーム中盤から普通に可能になるうえ、最高難易度でも問題なく通用してしまう。さらに火力の確保が斬1個だけでも事足りるため、生存・アイテム収集系の錬成効果を多く付与出来るという強みも。 これらの点から初期は『戦国無双』キャラクターが圧倒的に優位なバランスが形成されてしまっていた。 ただし、前述の武器属性の関係上、通常攻撃には属性が乗らず多段属性の恩恵を受けづらい通常攻撃タイプや、神速攻撃以外は単発の属性付与攻撃しか使えない上杉謙信のようなキャラクターもいるなど、戦国武将内に限っても顕著に格差が存在する。 現在は前述のアップデートや暴風怒涛といった有料DLC属性を使えば、三國武将も戦国武将にかろうじて劣らず追随出来るかといった程度まで性能を引き上げることが可能になった。 時代に取り残されたキャラ 「旧作から存在しているOROCHI武将」は多少エフェクトが増えた他は無双奥義/乱舞発動時にカットインが追加された程度で、基本的なモーションにはほぼ手が加えられていない(*29)。 最新作からのモーションや追加アクションを持つ三國・戦国の武将と比べて、モーションの改修やチャージ攻撃の追加、神速攻撃、新しい無双乱舞への変更、無双奥義〆の強力な攻撃、EX攻撃(*30)、空中無双乱舞、覚醒乱舞の実装など根本的な性能の見直しといった調整は放棄されているため、攻撃範囲の狭さなど貧弱な印象を受ける技が多くなっている(*31)。 それらの武将には共通して、戦国、三國武将とは異なる独自のスキルツリーが用意されており、バリア展開などの強力なスキルが並べられている。全体的に低い難易度もあって戦闘自体が困難なわけではないが、補いきれているとはいいがたい。 そしてOROCHI武将の中だけでも、他シリーズ武将と同様に格差は存在する。 神速攻撃が無くとも相変わらず強力な「遠呂智」や神術が上手く噛み合い強化された「孫悟空」に加え、当時最新作の『真・三國無双6』『戦国無双3』を基準にモーションを編成されている為2種類目のEXこそ持たないがそこまで性能が見劣りしない「哪吒」「応龍」などの前作参戦組のような武将が居る一方で、過去作からの進歩が皆無の為殆ど時代に置いてかれた性能そのままに加えて、タイプアクション没収で弱体化された「伏犠」「女媧」「太公望」「三蔵法師」のようなキャラも存在している。「素戔嗚」は無双奥義主体という戦い方によって強力に立ち回ることが出来るが、各チャージ攻撃のエフェクト簡略化及び範囲縮小がなされており、前作の強みはほぼ失われている。 今作の新規参戦でキャラクターでも格差はかなり顕著に存在する。 アレス、アテナは賛否両論の項目でも述べた「吸引付き無双乱舞」や「石化」などの特性がそのまま引き継がれている上、チャージ攻撃も多段属性技が多く、神速攻撃は使えないものの画面全体を埋め尽くす超高範囲攻撃を使うことが出来る。本編クリア後に解禁される「オーディン」は、殆どの攻撃で画面を埋め尽くす超高範囲かつ多段属性付与技を用いることが可能で、無双シリーズ全体で比較しても常軌を逸したキャラ性能を誇っている。 一方で看板追加キャラクターでもある「ゼウス」は、発売前の雑誌インタビューや公式配信など様々な媒体で「今作最強クラスとして調整した」と公言されていたにもかかわらず、攻撃速度は遅くチャージ攻撃も有用と言えるものが殆ど無い、専用スキルツリーで追加されるバリア(*32)も大きめの隙のせいであっさり割られる等、最強クラスと例えるにはあまりに性能に難を抱えている。通常神術やアップデートで追加されたバリエーション違い神器の通常神術など随一の強みも持ち合わせてはいるが、先述の「無双シリーズの爽快感の骨子である基本的なアクション」がおざなりにされているため一層悪目立ちしている。 武器属性のバランス 強い属性と弱い属性の格差も顕著でほとんどの武将の武器属性が同じ構成になりがち。 旧作同様に「斬」が「6割の確率で最大3割の割合ダメージかつ雑魚敵が一定確率で即死」という破格の性能で、後述する攻撃力が機能しにくくなった本作では、ダメージソースとして大きな位置を占める。 「吸生・吸活」も与ダメージに比例して吸収量が増える仕様に加え、本作は戦国無双準拠の体力0の敵からはゲージを回収できない仕様が引き継がれた。この与ダメージによる吸収は斬属性による割合ダメージも計算されており、かつ戦国準拠の仕様から「体力が残っている敵に素早く大ダメージを与えて回復する」ことが重要になった。そのため斬属性の有無が(*33)戦闘の安定度を劇的に左右する 一方でかなりの弱体化を受けた属性も存在する。 特に弱体化が目立つのは「氷」。空中の敵を凍らせるようになる強化が施されたが、今作では凍結させた敵に対して、凍結から解除されるまでの間は「斬属性に代表される割合ダメージが発生する属性の割合ダメージ及び属性ごとの固有効果発動の成否判定が一度しか入らなくなる」という仕様が追加された。そのため、横槍封じ目的で採用した場合は火力面で大きく不安が残る事になる。 他にも効果がわかりづらい属性もある。 武器属性「伸長」は攻撃のリーチが伸びるのだが、どの攻撃が伸びるのかが分かり辛く、元の長さの1.n倍にするという仕様上、元のリーチが短い場合は効果が実感し辛く、長いほど実感しやすいという仕様。 反面、武器攻撃でない衝撃波などに効果が適用されるようになり、神術の存在もあって付与される攻撃自体は増えている。基準や格差が緩和されれば間違いなく評価点だっただけに惜しい。 アップデートで(モノによってはキャラクターの性能を一変するほどの)強力な新規属性の追加や修正が行われたが、いずれも入手手段は有料DLCからのみとなっている。 その他アクション面 援護攻撃 強制発動で止める手段が無くガードに成功しても勝手に発動してしまう。似たシステムは旧作の時点で存在し、無双ゲージを消費する事が無くなったため実質的には向上しているのだが、自動発動は「狙いたい敵を勝手に吹き飛ばしてしまう」というデメリットから不評だった。 三國武将のアクションの解説不足 三國武将のアクション(特に『7』~『7 Empires』での追加武将)はギミックが凝り過ぎており、原作でも分かり辛いことがあった(*34)。だが本作では固有アクションについて簡易的な説明が表示されるにとどまり、原作で記していたEX攻撃には一切の解説が表示されていない。 特に『7 Empires』にて『7 猛将伝』のDLC武器に変更されたキャラは煩雑といえるほど面倒なギミックで使い辛く、武器変更の無い本作では使いやすい武器に変えて戦うということはできない。 特に月英の刃弩の装填維持の仕様変更など、7Empから更に武器の仕様に調整が入っている場合もあり、上記の説明不足からくる不親切さに拍車を掛けている。 パワータイプのガードキャンセル コマンドを入力してから発生まで時間差があり、空中ダッシュや影技と比較するともどかしさを感じる。もっとも、カメラリセット機能と兼用しているため即時発動するとガードキャンセルが暴発するという問題も出てくるが。ガーキャンより神術でのキャンセルの方が有用な場面も多い。 モンスター 特徴で述べたように、神術以外の攻撃方法が制限されるだけでなく、その体躯に見合った凄まじい攻撃力を持っており、高難易度では画面外から突然即死級の攻撃が幾多も飛んでくるということが頻発する。 特にサイクロプスは接近時、カメラワークが固有のものに強制的に変化する為、足元にいる敵や周囲の確認が困難になり否応無く即死の危険が増加する。 ストーリー中、「怪物は指揮している将を倒すことによって指揮権が喪失する」「怪物は中立の存在で自分達も怪物の力を利用することは出来る」と解説されるのだが、指揮している将が存在しないステージがかなり多く、そもそも怪物の力を利用するというのもストーリー上の演出でしか行わない。この設定がゲームとして活かされていれば戦術に変化を加えられたかも知れない。 DLCの最難関と言われるステージでは「50を超えるモンスターを相手にしなければならない」と、気が滅入る内容となっている。もちろんモンスターに対して倒すこと以外のアプローチは出来ない。 劣悪なUI 陣地の項目切り替え メイン画面では方向キーの左右ではなくL1R1で大項目を選択、上下で小項目(詳細設定)を選択する形式になっている。 その一方で、詳細設定では普通に方向キーでカーソルを横に移動できるため、混乱する。なお誤って別項目に移動すると操作は最初からやり直しである。また強化中などの画面においてキャラの切り替えが前作のL1R1から今作ではL2R2に変更になった上に、ほぼ全てのタイミングで大項目の切り替えが可能なため、キャラを切り替えようとして大項目を切り替えてしまい操作がやり直しという状況はシリーズ経験者ほど頻発する。 武将選択画面の劣化 前作まで武将選択画面では武将は勢力ごとに予め分けられており、方向キー上下で勢力、方向キー左右でその勢力に属するキャラクターを選択する形式だった。 今作では170人全員が1ページに纏められており、勢力ごとに並んでいない。アップデートで追加されるまでは「勢力ごとのソート」という選択肢が存在せず、目当ての武将を探し出すのに何度もソートで武将を並び替える手間がかかる状態だった。 勢力ごとのソートが追加された現状でも、そこから更に絞り込みを行わないと見難さは変わらない(*35)。 さらにカーソル選択中の武将以外は顔アイコンのみしか表示されていないため、新規のプレイヤーほど特定武将を探すのは苦労するだろう。 バトル画面でのキャラクターのアイコンも、前作では位置に合わせて2種類使われていたが、今作はそれも存在しない。凝っているUIの要素として評価されていただけに、寂しく思うユーザーもいる。 ステージ選択画面 戦うことになる戦場の確認が出来ない。そのためどのステージがどんな構成だったかが非常に覚えにくくなっている。 また、初期配置だと未登場の武将を挙げて「○○を倒せ」や、まだ敵側に居る武将なのに「○○の体力を維持してクリア」と言った形で一部の挑戦目標が記述されていることがあるため、内容から誰がどんな形で行動するかのネタバレがおきてしまっている。 ヒット数の表示 300・1000ヒット時に画面中央にヒット数が表示されるが、かなり視界を遮ってしまう。本作ではシステム上基本的に「ヒット数を稼ぐ→神術を使ってヒット数リセット」を繰り返すため、かなり頻繁に目にする事になる。 やり込み要素の少なさ・面倒くささ 本作は170人もの操作キャラクターがあるアクションゲームにもかかわらず、受動的な遊びが「ストーリーをクリアする」以外、実質存在しない。 ギネスでは「ハクスラゲーム」と謳ってはいるが、入手武器の個体差は事実上「攻撃力の違い」だけしか存在していない。他の『無双OROCHI』シリーズ同様に本作も武器の性能が装備に付与する属性に大きく偏っているため、ほとんど「誤差」である。本作では多くの武将で最も攻撃力の高い武器が「ユニーク武器」ではなく敵からのドロップ品となる「☆3武器」になっている。これ自体は最高攻撃力を求めるハクスラ要素と言えるのだろうが、後述する「難易度 渾沌」や「推奨Lv」や「武器グラフィック」の問題から、非常にモチベーションを保ち難い仕様になっている。 特に『2 Ultimate』ではエンドコンテンツだった「アンリミテッドモード」が、高評価であったためにより一層の物足りなさを感じる事になった。 渾沌化した戦場 ステージクリアごとに、難易度が大幅に上がる代わりに貴重な属性を入手しやすい「難易度 渾沌」がランダムに発生するのだが、どの戦場がいつ渾沌化するかもランダムになっている。 本作はステージの推奨レベルにより入手出来る属性に大きな差があり、元から低難易度のステージが渾沌化しても希少石以外は大したものは手に入らない。 金属性と呼ばれている最高レアリティ属性の中でも一際強力な「天舞、天攻」「風斬等の複合属性」で武将を極限強化するにはこの渾沌化が必須なのだが、それらの属性を吟味するためには推奨Lvの関係で最低でも「3章の後半以降のステージ(全体のほぼ半分のため50%未満)」で渾沌化が発生しなければそれらのドロップが望めない(*36)。前作に比べ武器育成は楽になった…と言われるが、このレア属性掘りだけは低確率ながら武器屋から購入できる前作の方がマシである。 待ち時間の消費を強要する上にあまりに運の要素が強く、プレイヤー側の工夫などでどうこう出来る物ではないため、本作のやり込み要素の少なさと合わせて「水増し要素」という印象が強くなっている。またこの難易度に限り控えキャラクターの体力が回復しなくなるため、吸生がほぼ必須属性となっている。 なお、これらの問題については、大型拡張コンテンツである『無双OROCHI3 Ultimate』で追加される陣地強化で「"難易度 渾沌"が常時選択可能になる」ものが追加される旨がアナウンスされている。 過去作から劣化したシステム 中断セーブの削除 本作では中断セーブができなくなった。 評価点で述べたチェックポイント機能はあるが、セーブされるタイミングは戦場ごとに固定であり、場合によってはかなり前からやり直しになるのでストレスがたまる。 チェックポイント場所前でこの武将を倒せばチェックポイントを通過すると言う時に倒され前回のポイントから強制的にやり直しになり、また同じことを繰り返さなければならないという部分もストレスになる。 NPCのHPが勝手に減っていくステージでは、チェックポイントセーブのタイミング次第では最悪詰む可能性もある。 セーブタイミングや、再開時の状況が練り込まれていれば間違いなく良点となっていただけに非常に惜しいものである。 武将の分身 『2 Ultimate』までは自軍に属する武将を操作キャラとして選択した場合、本来の武将に代わってモブ武将が参戦して同一人物が自軍に2人いる状況(「分身」)が無いよう配慮されていたが、本作では一部のステージを除き廃止されてしまった(*37)。 例えば「幸村と共に砦を制圧しろ!」という指令が出た場合、幸村が砦につく前に制圧しても、幸村単独で砦を制圧した扱いになり、味方武将は幸村だけを称賛する。当然プレイヤーが幸村を使用していても称賛されるのはNPCの幸村であり、ステージの大半でプレイヤーキャラが認識されていない。 そのためプレイヤーは戦闘に参加しているという感覚が損なわれ、単なる作業を行っている様な疎外感を感じてしまう。 マップ・ステージ ステージ数と比べてマップの数がとても少ない、ストーリーを進める上で目に見えて同じマップで繰り返し戦う事になる。 特に、物語の節目となる決戦が行われる北欧及びギリシャ神話の神殿をモチーフにしたマップは、3回に渡り使い回される。前作では最終決戦でも「妖蛇の巣」「火口」「真・古志城前」「真・古志城」の4種類も用意されており、ルートの違いで戦う数の変動はあっても、同じルートで複数回使い回されることなどなかった。 また前作は同じステージで戦う場合も、ストーリーに時間移動の概念があることから、同じステージだが別の時間軸の出来事という扱いにして違和感を減らす工夫がされていた。今作は単純に使い回されているだけで物語としての理由づけなどは存在しない。 前作までは「夷陵」「大阪城」など、それぞれの作品の戦場マップの大筋はそのままに、地面が溶岩の露出した岩盤になる、禍々しい石柱が生えている、「三國無双」マップに「戦国無双」側の建造物である城、砦が歪に融合しているなど「戦国と三國の融合」を強調する変化が加えられていたが、今作では『戦国』『三國』の戦場を1つずつ単純に組み合わせた形式が採用された戦場が非常に多い(*38)。それらの形式が採用されていない戦場は、上記のような細部の変更などもない原作マップがそのまま採用されている。 衣装 本作では武将の衣装は1種類のみしか存在せず、カラーバリエーションすら無い。 前作でほとんどの武将に複数の衣装とそのカラーバリエーション、さらにカラーの任意変更機能まであった。 本作ではDLC「レジェンド衣装」として有料配信。しかも過去作全ての衣装ではなく、『真・三國無双』シリーズは『7』(*39)、『戦国無双』シリーズは『4 Empires』の浴衣(*40)、『無双OROCHI』シリーズは前作で初期実装されていたカラバリのみとなっている(*41)。 要は有料DLCなのにただの使いまわしであり、前作では同じ有料でも戦国と三国キャラの衣装交換など新規衣装も全員分存在した。 ちなみにレジェンド衣装と初回特典、店舗特典を除くとDLCで別衣装があるのは僅か10人である。 武器グラフィックの種類も少なく、DLCを除くとわずか3種類でランクごとに決まっている。 前作ユニーク武器の様な特殊効果のある武器も無く、馴染み度による威力上昇もランクで固定のため、せっかく違うグラフィックでもランクの低い武器はすぐに出番がなくなる。武器スキンとして活用する機能が無いのが悔やまれる。 固有演出技の削除 『魔王再臨』の合体技、『2 Ultimate』のトリプルラッシュといった要素では、特定のキャラの組み合わせで固有のアクションに変化していたのだが、本作はそういったものが無い。『無双OROCHI』シリーズにおいては無い作品の方が多いが、好評だった要素の純粋な削除となっていると言える。 その他 武器 武器そのもののストック量は増えたが、練成素材のストック量が少なく、すぐにカンストしてしまう。 ただし、これは入手量の多さに反してストック量が少ないという相対的な問題であり、武器練成が不便になっている訳ではない。 ☆3以上の武器のスロットを増やすために「希少石」というアイテムが必要になっている。これはステージミッションの初回クリア報酬の他には基本的に「難易度 渾沌」からしか入手出来ない。 さらに希少石の入手確率もステージの推奨Lvに大きく依存しており、陣地強化に存在する希少石の入手確率をアップさせるスキルも、強化項目のかなり奥の方に配置されているなど、大幅に取得数を増やすことができないため、ゲーム全体でもかなり入手できる数や機会が限られている。 そのため、気軽にスロットを増やせなくなり、後々使い捨てる事が決まっている初期武器や繋ぎ用の武器に対してスロットを増やす事は躊躇われてしまう。 前作では武器融合の際にスロットも少量増やす事が可能だったため、使い捨て用の武器を属性ごと次の武器へ~と言った具合に能力を移植して強化を継続出来た。 また、「武器分解」を使用して属性素材に変換した場合のレートも劣悪で、属性レベル10を持つ武器を分解したとしても属性レベル10に相応する素材量に還元されず、前述のような「使用武器の属性継承」は事実上不可能になっている。属性素材をストック出来るようになったとはいえ、武器選択、移行の自由度に制限が課せられている。 最初からスロットの数が多い武器もドロップすること、武器の入手量自体も多いことから、武器攻撃力を無視してスロット重視で武器取得して強化するなど、プレイングによっては問題にならない場合もありうるが、単にプレイヤーの行動を狭めているだけで意味のある制限とは言い難い。 神格化発動時の硬直 神格化発動時は変身モーションで硬直時間がわずかに発生するのだが、そのわずかな硬直で前述のモンスターなどに即死級の攻撃を受ける可能性も高いため問題になる。 騎馬中に発動すると、既に変身しているのに「地上に降りてから変身モーションを発動する」という謎の仕様まである。 模擬戦 トレーニングモード自体は便利なものだが、敵や地形のパターンは一種のみ、操作武将の武器の途中変更は出来ない、敵が攻撃してこないのでガードやカウンターなどは検証出来ない、といった仕様で痒いところに手が届かない。 特に法正はカウンターを狙っていくことで主力技が一気に強くなるキャラクターなので、本来の性能を確認できない。 地形にも問題があり、微妙に狭い割に傾斜があるので飛び道具の射程も測り辛い。 また、敵の体力、及び防御力が難易度「やさしい」よりもさらに低く設定されているのか非常に脆く、それぞれの攻撃の威力を推し量ることも困難。敵の強さをこちらで変えることも出来ない。 敵将の再出現も早く、神速攻撃は通常の戦闘と同じく弾かれるため、神速攻撃の内容を確認したい場合は敵のいない方向に向かって行うか、既にHP0の敵将をひたすらお手玉しながら行う必要がある。 これらの点から、本モードは武将の大雑把なモーションの確認、合体神術のスクリーンショットを手軽に撮影出来る程度の利点しか無い。武将や属性の性能を掘り下げて検証したい場合は通常ステージに出撃する他ない。 ミッション 評価点にもあるように、今作は台詞渋滞になる要素をカットしてスムーズに進行するような工夫がされているのだが、それでもかなり渋滞は起こる。この影響で「○分以内に△△△を撃破する」系の挑戦目標の難易度が飛躍的に増加している。 敵こそ標準的な強さであるものの、前述の台詞渋滞が重なって実際に戦う時間が極端に少なくなるためである。 「敵を撃破し門を開く」という戦場の流れにおいて、撃破した後発生する台詞も加わり非常に長い台詞渋滞が発生、会話が1分近く続いた後開門という形になることが多く、実質的な制限時間の猶予は最終的に10~30秒前後になるという事も珍しくない(*42)。 本来は旧作と比べて快適となっているはずの要素だったのだが、本作の駆け足気味なイベントや、戦闘のスムーズな進行を明確に妨げている会話のタイミングや台詞量が原因となって、ミッションの時間制限に直結しており問題点としてより一層目立つ結果となっている。 なお前作では台詞が出た瞬間にポーズすることにより、ポーズ画面で台詞を喋らせて時間を節約するというテクニックが可能だったが、今作ではポーズすると台詞も止まってしまうためこの技が使えなくなり、渋滞回避自体が出来なくなっているのも辛いところ。 もう1つの問題として、忍者系キャラが分身を呼び出すステージで、「敵武将を全て倒す」というミッションがある場合分身も撃破対象に含むのだが、本体を倒した時点で分身も消滅してしまう。 その上で本体と分身が同時に襲い掛かってくるミッションが存在する。そのためいちいち本体から逃げつつ分身撃破を強いられる。 BGM (Steam以外)初期バージョンは何故かBGM切り替え機能が無かった アップデートで追加されたが、前作を含め近作の無双シリーズではで当たり前のように存在していたものが未実装だったのは疑問を覚える。 また、前作と比較して収録されているBGM自体も少ない。 バグ 前作も発売時はかなりバグがあったが、本作でも継続してバグは目立った。 特に本作はアクション面に多数のバグが発見されており、スキルを習得したのに技が出ない、攻撃判定が無くなっているといった、1回でも技を出して確認すればすぐに分かるようなバグも放置された状態で発売されていた。 セリフの進行が遅延している時に構わず武将を倒しまくると、武将撃破の賞賛セリフを一人の武将が長々と連呼し続けるというバグなのか仕様なのかわからない物もある。 アップデートにて大半は改善されている…が、□□△の△を最速入力すると、本来□△で出るはずの攻撃が出るチャージ攻撃暴発バグ等、初期から報告されているのに直されていない物もある。 アップデート、DLC 前作である『2』及び『2 Ultimate』や、直近の作品である『真・三國無双8』などでは、アップデートによる追加要素、当初の予定になかった新規DLCの作成などが精力的に繰り返されてきたが、今作はアップデートによる追加要素は新規参戦キャラにバリエーション違い神器、前述した「特殊組み合わせ」と若干のバランス調整程度。DLCも当初予定されていたスケジュールを消化しきった現状、新規DLC作成の続報は一切無い。 『無双☆スターズ』の時も、インタビューなどで「発売後はアップデートやスケジュールに無い新規DLCによってキャラ追加を検討したい」と再三に渡って発言していたものの、実際は予定されていたDLC消化後の続報はない。アップデート自体も少々のバランス調整及びDLC対応と最低限と言って差し支えない程度で現状続報はないなど、前言を翻した対応が繰り返される形となった。 総評 発売の度に「現時点の三國・戦国シリーズの無双アクションをまとめて楽しめる」という『無双OROCHI』シリーズだが、その魅力は今作においても健在である。 特に優れたグラフィックと、大量の敵兵をスイッチコンボや神術を織り交ぜたド派手なアクションによってなぎ倒す「爽快感」は間違いなく無双シリーズの中でもトップクラスと言っても過言ではないだろう。 しかし一方で、ストーリーや武将同士の掛け合いのクオリティ低下、既存アクションの下方修正、やりこみ要素の薄さ、劣化したシステムやUIなど、爽快感とグラフィック以外のほとんどの要素に問題が見られ、「『真・三國無双』『戦国無双』の既存ファン向けであるお祭り作品」としての総合的な完成度はあまりに低い。 折角の多彩な爽快アクションも、安直なワンパターン戦法の方が強いというゲームバランスのせいで活かし切れていないのは勿体無いところ。 シリーズ随一の爽快なアクションという向上している部分と、その他のさまざまな問題点、そんな要素の中でどこに重点を置くかによって評価のブレが激しい一長一短な作品であると言える。 余談 2018年8月13日に、『戦国無双』シリーズにてナレーションの声や北条氏康のCVを担当していた石塚運昇氏が食道ガンにより逝去。病気療養との兼ね合いからか、本作から北条氏康は江原正士氏が声をあてている。 本作にはストーリーの導入にあたる部分のムービーが存在するのみで、タイトルとしてのオープニングムービーが存在しない。『無双OROCHI』シリーズとしてみても、また無双シリーズとしてみても異例のケースである。 過去作でいえば、PS2の2作品を統合した『Z』や『2 Ultimate』など、ナンバリングからの派生作であっても新規のオープニングを用意するなど、無双シリーズは少なからずオープニングに力を入れていた作品群であり、お祭りゲーの側面も持つ『無双OROCHI』シリーズの新規ナンバリングを担ったタイトルとしては少々味気ない措置である。 その後の展開 2019年12月19日には『無双OROCHI3 Ultimate』がSwitch/PS4で発売された。 扱いとしては『モンスターハンターワールド アイスボーン』のような大規模DLCとなり、『3 Ultimate』を導入すると無印としては起動出来なくなるとアナウンスされている。 Win版はCS機版発売から約2ヶ月後の2020年2月14日にSteamにて配信が開始された。 無印に携わった古澤Pから庄P(*43)へのプロデューサー変更を始めとして、開発陣が全員変更という、続編作成としては前代未聞の措置が取られている。また、開発開始の発表から早々と「アキレウスやリュウ・ハヤブサ等のコラボキャラクター復活」が明かされている。 古澤氏が「コラボキャラは参戦させると原作の世界観を損ねる」という理由でリストラしたと発言していたのに対し、「『2』に出ているゲストキャラはいたほうが、楽しいし、お祭り的な雰囲気が出る」と、古澤Pの主張を真っ向から否定する形で復活させた旨をインタビューで語っている。 本作でシリーズファンにばら撒かれた不信、悪評を重く受け止めているのか、庄P本人が早々に「OROCHI3という作品の本質を変えることは出来ないことを理解して欲しい」など予防線の様な発言を様々残しており、公式twitterで「何故OROCHI3を購入しなかったか」理由を募るアンケートを行い、制作インタビュー等でも今作の問題点を把握し改善に奔走している旨(*44)を早々に喧伝している。
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自分はN範囲の広い鉄戟副将で攻略してます^^人によっては自分の武器を鉄鞭にして副将に投爆し、副将赤維持して無双で攻略する人もいるみたいですね! -- (王徳) 2012-04-03 14 03 59
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渡航制限 上げ方 渡航制限 -2.0以下 1.0星系に入れない -2.5以下 0.9星系に入れない -3.0以下 0.8星系に入れない -3.5以下 0.7星系に入れない -4.0以下 0.6星系に入れない -4.5以下 0.5星系に入れない 一旦あなたのsecurity statusが-5に達すると、あなたはアウトローと尊敬され、CONCORDの調停なしに、どこでも攻撃され得ます。 マイナス値のプレイヤーでも、玉子状態では全ての星系を飛びぬけることが出来ます。CONCORDは玉子を攻撃出来るほど無情ではありません。しかし、あなたが-5.0以下なら、簡単に釣り上げられるでしょう。つまり、誰でもしっぺ返しなしにターゲットし、玉子を殺すことが出来ます。 参照ページ http //kb.eve-online.com/Pages/KB/Article.aspx?id=2 上げ方 いまんところ、security値を上げる唯一の方法は、NPC piratesを殺すことです。agentミッションをこなしても効果はありません。、、、、、 参照ページ http //kb.eve-online.com/Pages/KB/Article.aspx?id=53
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戦国無双(濃姫シナリオのみ) 14-530~531 530 戦国無双濃姫シナリオ sage 2005/04/29(金)03 41 30 ID wfC1P1ZB リクった人まだ見てるか知らんが戦国無双濃姫シナリオ逝きます。 満月の下、行軍する今川の大軍勢。 妻濃姫の鼓に合わせ、信長は敦盛を舞っていた。 勝ち目の無い戦を嘆く配下の武将たちに「大丈夫、お兄さまなら勝つよ!」 と信長の妹、市姫は明るく笑う。 「死ぬやも知れんな」 鎧に身を包み、呟く信長に跪き、刀を渡そうとする濃姫。 その脳裏には嫁ぐ際、父親斉藤道三に申し渡された言葉がこだましていた。 「うつけを殺せ…」と… 物思いに沈む彼女の手を、信長が突然乱暴に引き上げる。 「貴方を殺すのは、私。こんな戦で死なれては…」 くちづけの後、妖艶に囁いた濃姫の唇に手を当てて彼女の声を遮り、 「うぬを抱けぬ、な」信長が後を続けた。 安土城を発つ織田家の兵たちの列を枝の上から眺めていた服部半蔵が、密やかな声で呟いた。 「信長…勝てば、乱。影の役目は…」言う端からその姿が夜の闇の中に溶けていく… 降り出した折からの豪雨を味方に、羽柴秀吉の見つけ出した敵本陣を急襲、 今川義元を討ち、濃姫たちは勝利を収めた。 その後、彼女の父である斉藤道三が死去。彼の支配地であった隣国美濃を攻める信長。 市は「家族と戦うの本当に平気?」と眉を曇らせるが 濃姫は「いずれこうなると、わかっていたわ。それでも私は選んだ…誰もがそうするように」 決然と答え、馬を進める。 秀吉の作った一夜城を拠点に織田軍は有利に戦を進め、 不利を悟って場内に逃げ込んだ兄義龍を追い詰めた濃姫。 「父の言葉を忘れたか!」と激怒する義龍に彼女は平然と答える。 「ウツケを、討て、でしょう?あの人より貴方のほうが、よっぽどウツケだから」 斉藤家滅亡後、信長は市を近江の浅井長政に嫁がせた。 だが信長の苛烈なやり方に長政は信長の下を離反。 浅井を滅ぼすべく信長が兵を進めた姉川の橋の上で濃姫は市と睨みあう。 「お義姉さまとは違うよ。市は長政さまとお兄さまの新しい道を切り拓くために戦うの!」 「その道は…険しいわ…」濃姫の言葉に微笑む市。 「そうね。だからあたしは…ここにいるの!」 531 戦国無双濃姫シナリオ sage 2005/04/29(金)03 43 55 ID wfC1P1ZB この後「速やかに浅井長政を撃破せよ!」ミッション中に市を倒したか倒さないかでルートが変化。 倒す=下ルート 本能寺にて信長は明智光秀の謀反にあう。 彼と共に濃姫は京を脱出、光秀に占領された安土城へと向かった。 「天守にてうぬを抱こうぞ」 別行動の前に囁いた信長の言葉を胸に天守閣へ辿り着いた濃姫は、 待ち受けた光秀の前で信長と熱いくちづけを交わす。 「どれだけの人が、その戯れに振り回されたかおわかりか!」 声を震わせる光秀に濃姫は艶やかな笑みを投げた。 「相変わらずね…光秀。戯れだから愉しいのに」 丘の上、父から授けられた小太刀に語り掛ける濃姫。 「あなた、信長の血を吸いたかった?けど、私の心が欲しいのは…」 彼女は呟き、父の形見を傍らの草叢に投げ捨てた。 「これであの人の元にいる理由が無くなった…」 しゃがみ込むその背後に信長が愛馬を寄せてくる。 「お濃、何を望む?信長を殺すのに理由など要らぬ、ぞ」 振り返って濃姫は答えた。「欲しいのは…貴方の永劫」 「くれてやる。永劫と言わず、その先までもだ」 伸ばされた力強い手に、白い手が重なった。 倒さない=上ルート 本能寺にて明智光秀が謀反、光秀軍に囲まれた境内からの脱出の際、 遂に濃姫は信長の命を奪う事を決意する。「あなたの命、この胸に抱かせて…」 「お濃、何故裏切る!?我が妻が!?」 普段の彼のふてぶてしさからすれば異様なほどに取り乱した信長を濃姫は容赦なく踏みつけにした。 「妻だから、でしょう…わかりませぬか?」 しかし、絶命の際彼が影武者であった事が判明する。 本物の信長は既に京を脱出、岐阜城へ向かっていた。 忌々しげに骸に唾を吐きかけ、濃姫は信長を追うべく踵を返す。 「お濃、何を望む。信長を殺すか?抱くか、抱かれるか?」「すべてを」 岐阜城天守閣にて。問いかけてくる信長の言葉に濃姫は応え、 「で、あるか」彼女の夫は頷くと大剣を抜いた。 倒れた信長の上に濃姫は馬乗りになり、父から渡された小太刀を振りかぶって 彼の喉元めがけ振り下ろそうとする。しかしその時不意に父の姿が彼女の脳裏に瞬き、 その声が何度も耳の奥で乱反射した。 うつけを殺せ、うつけを殺せ…ぎくりと顔を上げ、再び見下ろすと信長の見開いた瞳と視線が合う。 それを断ち切ろうとでもするかのように彼女は凶器を更に振り上げるが、 結局それ以上のことは出来ずに刀を脇へ放り捨てた。 信長の上に屈みこみ、濃姫は愛しげに彼の髪を撫でる。 同じように彼女の髪を撫でようと伸ばされた信長の手を払いのけ、 濃姫は夫の身体を無理矢理に引き起こすと 「愛しているわ…殺したいほど」うっとりと囁き、彼の唇をむさぼるのだった。
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/502.html
【信長の野望Online】花火色 feat.初音ミク http //www.nicovideo.jp/watch/sm1425570 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1425570 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者は蒼P 一つ前のページにもどる